<明治安田レディス ヨコハマタイヤゴルフトーナメント 最終日◇10日◇土佐カントリークラブ(高知県)◇6273ヤード・パー72>
5位タイから出た高橋彩華が6バーディ・1ボギーの「67」をマーク。ラウンド前は「単独3位が目標」としていたが、終わってみれば2位タイと目標を上回ってみせた。
「ちょっと上と離れすぎていたので、きょうは(単独3位)それを目標にした。良かったです」。スタート時点で首位の鈴木愛とは9打差。逆転優勝の望みが薄い中、目標を単独3位に設定した。
同組の藤田かれん、藤田さいきと好プレーを披露した。スタートからパーを並べると、5番、6番で連続バーディ。続く9番、10番も連続でスコアを伸ばした。12番ではこの日唯一のボギーを叩いたが、15番、17番でも伸ばし「67」をマーク。「(両選手)バーディがすごい出ていたので、回りやすかった」。“ダブル藤田”との相乗効果か。3人で14コのバーディを奪い、ギャラリーを盛り上げた。
さらに「ミドルパットが入ってくれて、それで流れが良くなった」と最終日は25パットで1位。4日間の平均パット数も27.5で全体1位タイを記録した。「ショットの調子は結構良くて、パターが入ってくれれば上位に絡めるなっていう自信はあった」。好調のショットに加えてパットも入り2位タイフィニッシュ。自信が確信に変わった最終日になった。
2年ぶりのツアー2勝目につながる一日に、「そう(2勝目)なりたい気持ちはいっぱいある。きょうのショットの精度を続けていければ、チャンスは来るのかな」。好調ショットを武器に、高橋の快進撃が始まりそうだ。(文・齊藤啓介)