3月6日開幕の「ダイキンオーキッドレディス」で新シーズンがスタートする国内女子ツアー。今年の注目選手たちの意気込みやオフの様子を、本人のコメントとともに紹介する。今回は、ダイキン所属のホステスプロ・新垣比菜。
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2017年のプロテストで一発合格を果たし、翌年の「サイバーエージェントレディス」でツアー初優勝。プロ入り後2年間は順調だったが、その後は苦しんだ。2020-21シーズンにシードを喪失し、22・23年はともにトップ10入りが1回だけ。「苦しかった。どうやったら調子を戻せるのか、はっきり分からないままゴルフをしていた」と語るほどのスランプに陥った。
22年の9月頃から青木翔コーチに師事し、スイング改善に取り組んできた。その努力が実を結んだのが、24年6月の「ヨネックスレディス」。6年ぶりの2勝目を達成し、キャディを務めた兄・夢蔵(むさし)さんとともに大粒の涙を流した。
今年で12大会連続(2020年はコロナ禍で中止)出場。シード選手として開幕戦を迎えるのは4年ぶりだ。「今年は久しぶりにシード選手としてダイキンオーキッドを迎えられます。所属プロとして、いつも以上に自信を持って戦い、地元の皆様に少しでも成長したと感じていただけるよう試合に臨みます」と例年以上に気合いが入っている。
オフシーズンは兵庫県の六甲国際ゴルフ倶楽部で合宿を行い、アイアンショットの精度向上と3メートル以内のパット強化に取り組んだ。出場予定の台湾女子ツアー「フォックスコンTLPGAプレーヤーズ選手権」(2月27日開幕)で練習の成果を発揮し、沖縄へ意気揚々と乗り込みたい。