＜NEC軽井沢72ゴルフトーナメント　最終日＞◇16日◇軽井沢72ゴルフ 北コース(6,637ヤード・パー72)

　長野県にある軽井沢72ゴルフ北コースで開催された、国内女子ツアー「NEC軽井沢72ゴルフトーナメント」の最終日。7アンダー単独首位でスタートした有村智恵が、スコアを3つ伸ばしトータル10アンダーで優勝。初日から首位を守り続ける完全優勝で、今季3勝目を挙げた。

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　2位スタートの三塚優子が3番でバーディを奪い、有村は5番でボギーとし早くも首位を譲る展開となった。序盤は「ショットの感触が良くなくて、パットもイメージが出なかった…」有村だったが、8番のバーディで三塚に並ぶとそこからリズムを取り戻し9、10、11番と4連続バーディを奪い一歩リード。追う三塚も12番でバーディとし、有村の1打リードのまま終盤を迎えた。

　勝負がついたのは17番パー3。フォローの風を計算した三塚は9番アイアンを選択し、ピンにまっすぐのショットを放つが、ボールはショートして痛恨の池ポチャ。これを見た有村は、無難にグリーンセンターに乗せて2パット。ダブルボギーの三塚に3打差をつけ、最終ホールもパーでまとめ今季3勝目を飾った。

　今季2勝したときは「ショットの調子が良く、チャンスにつくから安心してパットもできた」と余裕を持てた有村。だが今回は接戦をモノにしての勝利。「最後まで戦ったのは初めて。長かった…」安堵の表情を浮かべ、有村の目には涙が溢れた。