「すぐに勝てる」。そう言われてから何年も惜敗が続いた。2015年のファイナルQTで10位に入り、16年にレギュラーツアーへ初参戦すると、その年の「大東建託・いい部屋ネットレディス」では首位で最終日を迎えながらも、「73」を叩き2位と優勝に届かず。17年も「ワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップ」、「中京テレビ・ブリヂストンレディス」で首位発進を決めながらも最後までリードを保てなかった。悔しさは募るばかりだったが、「“なんで勝てないんだろう”とネガティブに考えるのではなく、“勝つために何をするべきか”とプラスに考えました」と腐らずに努力を続けた。
ツアーでもかなりの口下手で照れ屋だが、頑張って周りにアドバイスを求めた。とりわけ自分に足りないと思っていたパッティングは、鈴木愛にはじまり、通訳を介する必要があるイ・ミニョン(韓国)までひたすら聞いて回った。岡山を突き動かしたのは、「2位じゃ誰も名前を覚えてくれない」という思い。「レギュラー3年目。今年勝てなければズルズル行ってしまう。まさに勝負の年だった」。
優勝してみて振り返ってみれば、「負けて学んだことも多いし、悔しい気持ちを持ち続けた。だからこうして勝てたのだと思う」。これまでの惜敗の歴史は、決して無駄な時間では無かった。「まだまだ弱気な部分があるので、自信を持ってもっとアグレッシブにバーディをたくさん獲れるゴルフをしたい」。会見中も話している途中で下を向いてしまう、恥ずかしがり屋のサクセスストーリーは始まったばかりだ。(文・秋田義和)
ツアーでもかなりの口下手で照れ屋だが、頑張って周りにアドバイスを求めた。とりわけ自分に足りないと思っていたパッティングは、鈴木愛にはじまり、通訳を介する必要があるイ・ミニョン(韓国)までひたすら聞いて回った。岡山を突き動かしたのは、「2位じゃ誰も名前を覚えてくれない」という思い。「レギュラー3年目。今年勝てなければズルズル行ってしまう。まさに勝負の年だった」。
優勝してみて振り返ってみれば、「負けて学んだことも多いし、悔しい気持ちを持ち続けた。だからこうして勝てたのだと思う」。これまでの惜敗の歴史は、決して無駄な時間では無かった。「まだまだ弱気な部分があるので、自信を持ってもっとアグレッシブにバーディをたくさん獲れるゴルフをしたい」。会見中も話している途中で下を向いてしまう、恥ずかしがり屋のサクセスストーリーは始まったばかりだ。(文・秋田義和)