＜ヨネックスレディス 2日目◇2日◇ヨネックスカントリークラブ（6,422ヤード・パー72）＞

ケガから復帰して単独首位に立った大ベテランの大山志保を1打差のトータル5アンダーから追いかける2位タイグループに見慣れない名前。石川明日香と木村彩子。レギュラーツアーではともに最終日最終組は初体験の2人だが、一体どんな選手なのか。

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まず20歳の石川。大阪府出身で大阪産業大学に籍を置く女子大生プレーヤーだ。といっても、学業とプロ生活を両立しているかといえば、答えは「NO」。16年に入学してからは、「入学式にも行っていない」と、スタートからゴルファー業に専念。同年のプロテストに「たまたま合格したから」と、その後は正式に休学状態だが、このまま休学できるのもあと1年。「食堂は行ったことあるけど、教室はまだです」と、ついには退学の決意も固めている。

となれば、ここで本業のプロゴルファーとしても結果がほしいところ。今季はファイナルQT36位の資格でレギュラーツアーにほぼフル参戦中だが、ここまで10試合で予選通過ゼロ。「上位にいるより今季初めての予選通過がうれしいです。明日は1打でも多く伸ばそうと思っています」と、今季初の賞金を少しでも積み上げて、スッキリと女子大生の肩書きを捨てたいところだ。

同じく大阪府出身、22歳の木村。石川より1年前の15年にプロテスト合格。プロ2年目の16年にはフル参戦を果たしたが、目立った結果が出せなかった。こちらはQTランク47位で今季レギュラーとステップ・アップの両ツアーを掛け持ち状態。レギュラーは6試合に出場して2戦で予選を通過している。注目は5月の「ワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップ」での16位タイ。木村は昨年の同大会では8位タイに入っている。難コースでこそ輝くといってよさそうだが、今週のヨネックスCCもビッグスコアが出るコースではないだけに、初優勝も近いとみるか。

実は木村、今週は大ベテランキャディを起用して話題になっている。ケガのためツアーを休んでいる表純子の夫でキャディも務める広樹さんだ。「マイナス思考になりそうなときも『ピンを狙っていいよ』と前向きに持って行ってくれるのですごく助かっています」と、パートナーの力もあって、上位争いに食い込んでいる。

ともに大阪府出身の新鋭が明日、大山との最終組でどんなプレーを見せるのか。先週の「リゾートトラストレディス」では、同じ大阪府出身の岡山絵里が涙のツアー初優勝を果たしたばかり。ナニワパワー全開で大阪に2週連続の優勝をもたらすのか。フレッシュな2人に注目してみるのもおもしろそうだ。