＜ニチレイレディス 初日◇15日◇袖ヶ浦カンツリークラブ 新袖コース（6,548ヤード・パー72）＞

大会2連覇を狙うテレサ・ルーが首位と1打差の2位タイと、絶好の位置につけた。「ドライバーショットがよくありませんでしたが、アプローチとパッティングに助けてもらいました」というテレサ。この日はグリーンを8回外したが、パーを拾えなかったのは2回だけ。14番パー4では残り12ヤードからチップインバーディを決めた。

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今季は優勝どころか、トップテンが2回と、本来の実力を発揮できずにいるテレサだが、バウンスバック率では23．5294パーセントで第1位につけている。これは、ボギーかそれより悪いスコアで上がったホールの直後のホールでバーディか、それよりも少ないスコアで上がる確率を意味する。この日も4番パー3でボギーを叩いた後、5番パー4でバーディを奪ってみせた。アベレージゴルファーにしてみればうらやましい限りだが、その秘訣を聞くと、「たまたまよ、たまたま。ボギーが多いからじゃないの（笑）。バーディなんて狙ってとったことないし」と素っ気ない。だったらなぜ難しいコースで5つもバーディを奪えたのか聞いてみた。

「グリーンが硬いから、ボールが落ちた後に5ヤード以上は転がるよね。ピンが手前のときは特にそうだけど、手前のエッジをギリギリに狙うの。少しでもショートすると、バンカーにつかまるホールが多いけど、そんなことは気にしない。入ったら入ったで、そこから寄せればいいだけ。とにかく攻めることが大切。それで近くに寄ったらバーディを獲れるんじゃない？」

ある意味、ピンをデッドに狙わないことがバーディ奪取の条件なのだろう。当然、2日目以降もその攻め方を変えないつもりだという。やはり、大会連覇のチャンスは十分ありそうだ。（文・山西英希）