＜マンシングウェアレディース東海クラシック　最終日＞◇20日◇南愛知カントリークラブ・美浜コース(6,458ヤード・パー72)

　愛知県にある南愛知カントリークラブ・美浜コースで開催された、国内女子ツアー「マンシングウェアレディース東海クラシック」の最終日。首位スタートの横峯さくらがスコアを4つ伸ばしトータル17アンダーで優勝。今季4勝目を挙げ、獲得賞金も1億円を突破した。

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　不動裕理、若林舞衣子と最終組をまわった横峯は、この日も序盤から着実にバーディを奪い前半で4つスコアを伸ばした。14番を終えたところで2位の若林に2打差、3位の不動に3打差をつけ「これでイケルかな」と思ったが、15番パー5のティショットはスライスして右の林へ。ボールは確認できたものの不運にも木の枝に止まっていたため、アンプレアブルを宣言。3打目でフェアウェイに出し、4打目でグリーン手前まで運び、5打目で寄せてこのホールボギー。初日から続いていたノーボギーが51ホール目で途切れ2位の若林に1打差、3位の不動に2打差まで詰め寄られた。

　トラブルからボギーを叩いた横峯だったが「ゴルフは自然との闘い」とすぐに気持ちを切り替え終盤の3ホールに臨み逃げ切りをはかる。だが、ディフェンディングチャンピオンの不動が17番でバーディを奪い若林とともに1打差となり、勝負は最終18番までもつれる。3選手ともパーオンに成功し、最初に横峯がOKまで寄せて不動、若林のパットを待った。決まればプレーオフの不動のバーディパットはフックラインを読みすぎパー。若林は強気に攻めるが決まらず、横峯が3か月ぶりの勝利をモノにした。

　これで今季の獲得賞金が1億円を突破。賞金ランキングも2位に浮上し、トップの諸見里しのぶとは約3,000万円差となった横峯。逆転賞金女王の望みもつないだが、本人は昨日「まったく考えないようにした」と半ば“あきらめ宣言”した気持ちは変わらない。周りの励ましもあり、これまで自分が考えすぎていたことに気づき今は「落ち着いた」と気楽にプレーできているという。