＜アース・モンダミンカップ 3日目◇23日◇カメリアヒルズカントリークラブ（6,620ヤード・パー72）＞

スコアを3つ伸ばして首位と5打差となるトータル7アンダー・13位タイに浮上。本来であれば満面の笑み、とまではいかないまでもそれなりの表情を見せそうだが、クラブハウスに引き上げてきた上田桃子の表情は晴れない。

【写真】上田桃子の出した結論は直感でパットを打つ！？

原因はパターがことごとく決まらないこと。「昨日から入らないストレスが続いていますね。キャディさんと相談して、強めに行くと抜けて、ライン取りをしてジャストタッチで狙うと切れていく。思ったところには打てているんですけどね」。ただ、ふと周りを見渡すとそれは自分だけじゃないことに気づいた。「（申）ジエも入っていなかった。大変そうでしたね」。

そして上田の出した結論は「インスピレーションに任せる」こと。「最後のほうで、（考えすぎず）最初の直感を大事にして打ったら入ってくれるようになりました」。いわゆる“ピンと来る”に身を任せるのがこのグリーンでは合っていそうだ。

これが分かれば最終日は、「チャンスばかり」という好調のショットが存分に生きる展開となりそうだ。「いい締めくくりをしたいですね。パター合戦になると思う。全英リコー女子オープンに行きたいので、そのチャンスをつかめるように」。イングランドへの切符は鈴木愛を除く賞金ランク上位5人（繰り下がりあり）。上田は現在15位で6位の菊地絵理香との差は約1100万円あるが、今大会の賞金額なら大まくりも可能。直感を大事にして、自らの手で決めてみせる。（文・秋田義和）