＜大東建託・いい部屋ネットレディス 初日◇26日◇鳴沢ゴルフ倶楽部（6,685ヤード・パー72）＞

17歳のアマチュア、安田祐香が大きく成長した姿で帰ってきた。昨年大会でプロトーナメントにデビュー。予選通過を果たしたが、29位タイでローアマを逃した。「去年よりも成長しないと強くなれない」と心に決めた通り、この日は7バーディ・1ボギーの「66」をマーク。並み居るプロを押しのけ、6アンダー・単独2位と好スタートを切った。

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「まだ初日なので実感も、緊張もあまりありません。ただ（内容が）よかったからこの位置にいるんだなという感じです」と、いたって落ち着いた様子。それもそのはず、昨年の「日本女子アマチュアゴルフ選手権競技」で優勝し、今季はたびたびプロトーナメントにも参戦。「宮里藍サントリーレディス」で優勝争いを演じたほか、「スタジオアリス女子オープン」で7位タイ、公式戦の「ワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップ」は11位タイでローアマを獲得するなど、輝かしい功績を残している。4日間大会の怖さも分かっているだけに浮かれることはない。

先週の「センチュリー21レディス」でツアー初参戦のアマチュア、クリスティン・ギルマン（米国）が優勝したことも加わって、「勝てないことはないかなと思うので、密かに狙っています」と笑顔に少しの自信をにじませた。

将来の目標は、“松山英樹のようなプレーと、宮里藍のようなサービス精神”。海外で活躍する2人に憧れるのだから、もちろん米国ツアーも視野に入れている。

そのためにも、まずはプロテストに合格して国内賞金女王になることが目下の目標。来年度のテスト受験を予定しているが、その2019年度から、受験資格が18歳以上から17歳以上に引き下げに。そのため、19年3月の高校卒業組と、現役高校3年生組が重なり、例年より狭き門になることが予想される。それでも「厳しい年をくぐり抜けられた方が、強くなれるので。頑張ります」と力強く前を見据えた。

「志田未来さんに似ていると言われます」と話す、まだまだ発展途上の17歳。並み居る強豪プロを相手取り、アマチュア界のトップランナーがかけぬける。（文・谷口愛純）