1月1日、最新の女子世界ランキングが発表された。2023年に“世界情勢”はどう動いたのか? 1年前のランキングと比較して、日本選手の順位変動を見てみよう。
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“世界情勢”は1年でどう変わった? 若手躍進の一方で…渋野日向子がランキング急降下
パリ五輪出場権を左右する女子世界ランキング。1年間でどのように変動した?
配信日時:2024年1月3日 03時00分
1月1日、最新の女子世界ランキングが発表された。2023年に“世界情勢”はどう動いたのか? 1年前のランキングと比較して、日本選手の順位変動を見てみよう。
まずは海外を主戦場とする選手たちから。日本勢トップランカーはしっかりと上位を守った。1年前は10位だった畑岡奈紗は17位とやや順位を落としたものの、日本勢最上位の地位をキープ。
米ツアー2年目だった古江彩佳は23位→24位とほぼ変わらず。笹生優花は33位→27位にアップ。特に海外メジャー2試合でトップ3に入ったことが大きかった。米ツアー初年度だった西村優菜と勝みなみは、それぞれ43位→69位、54位→81位にランクダウン。海外の水にも慣れてきた米ツアー2年目で、一気にその地位を押し上げたい。
日本ツアーの面々はどうだろうか。2季連続の年間女王に輝いた山下美夢有は、意外にも22位→19位と3ランクアップにとどまった。日本は海外ツアーと比べて世界ランクポイントの付与が少ないこともあるが、海外メジャー出場3試合中でトップ20入りを一度も記録できなかったことも響いた。
若手の活躍が顕著な日本ツアーだが、世界ランキングにもそれが大きく反映された。今季3勝を挙げた21歳・岩井明愛は120位→36位と大幅アップ。シーズン2勝を挙げた双子の妹・千怜も85位→62位に浮上した。今年も最強ツインズがツアーを引っ張っていきそうだ。
シーズン4勝と大ブレークを果たした19歳・櫻井心那は133位→49位とトップ50入り。ルーキーながら2勝を挙げた20歳・神谷そらも大躍進した。736位だったランキングはわずか1年で68位に浮上。実に668人抜きという飛躍の一年を過ごした。前述の岩井姉妹、櫻井らと並び、2024年もツアーの看板選手として戦う。
一方で、苦しいシーズンとなった渋野日向子は大きく順位を落とした。世界42位から2023年をスタートさせたが、トップ10入りはわずか一度のみ。夏場からは下降の一途を辿り、最新の世界ランクでは98位。トップ100外も危ぶまれる位置だ。世界ランクは海外メジャーの出場可否にも関わるだけに、今年はシーズン序盤から復調のきっかけをつかみ、ポイント獲得に念頭を置きたい。
今年8月にパリ五輪が行われるが、世界ランキングはその選考基準になる。通常であれば1カ国につき2枠だが、3人以上が15位以内に食い込めば、その枠は最大4まで増える。栄えあるオリンピアンとして名を連ねるのは、果たして誰か。その動向にこれからも注目だ。
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