ゴルフを愛するみなさん、こんにちは。原田香里です。今週は、私たち世代に大きな興奮と勇気をくれた全米シニア女子オープンの話を改めてしたいと思います。
JLPGAツアー
国内女子 ライブフォトなど多彩なコンテンツを配信!
生涯スポーツゴルフの究極 ~全米シニア女子OP惜敗の山本薫里がくれた興奮~【原田香里のゴルフ未来会議】
原田香里は全米シニア女子オープンでの日本勢の活躍に感銘を受けた。
配信日時:2024年8月21日 02時30分
ゴルフを愛するみなさん、こんにちは。原田香里です。今週は、私たち世代に大きな興奮と勇気をくれた全米シニア女子オープンの話を改めてしたいと思います。
世界中から50歳以上の女子ゴルファーが集結したこの大会に、たくさんの日本選手が出場することについては、このコラムでも書きました。本戦には13人の日本選手が参戦。中でも初日から首位を突っ走った山本薫里さんのプレーには、私たちプロ仲間だけでなく多くの人が注目しました。
昨年11月に50歳になったシニアルーキーの山本さんは、レギュラーツアーでは未勝利ですが、45歳以上が出場できる“日本の女子シニア”レジェンズツアーでは4勝を挙げています。現役選手としてプレーを続ける気持ちが強く、QTにも出場して、今季もレジェンズツアーだけでなく、ステップ・アップ・ツアーにも参戦しています。
仲のいい大竹エイカさんのキャディとして、昨年、全米シニア女子オープンの舞台に立った山本さんは、今年、満を持して予選会から挑みました。テキサス州での予選を、5打差をつける首位で突破。本戦に臨みました。
結果から言うと、5打差単独首位で最終日を迎えたのですが、残念ながらスコアを伸ばせず、最終日に一気にスコアを伸ばしたリタ・リンドレー選手に逆転負けで2位。けれども、優勝まであと一歩に迫ったその姿には、ワクワク、ドキドキさせていただきました。
たくさんの選手が予選会に挑戦したことから私もこの大会には注目していたのですが、そこから本戦に出た人がたくさんいて、山本さんだけでなく、上位に何人も入ったことは、本当にすごいことだと思います。日頃の努力の成果でしょう。
試合である以上、緊張の中でプレーするのは言うまでもありませんが、人生の一部としてゴルフを楽しむことができるのがシニアです。生きているなかでゴルフを体現すると言ったらいいでしょうか。残念ながら今回は日本にいた私は実際のプレーを見ることはできませんでしたが、結果を見ながら若いプロたちがSNSで「すごい!」と言っているのも見ました。
ローラ・デービース選手が優勝した2018年の第1回大会には5人の日本選手が出場していたのですが、その中で一番上位にいたのが斉藤裕子さん。彼女が5位に入ったのを見て、プロ仲間のなかで、この試合への注目度が上がりました。2020年はコロナ禍で中止になり、第6回大会となった今年は、よりたくさんの日本勢が挑みました。プロもアマも含めて、しっかりと準備をして大会に臨んだのです。
ただ、日本に住んでいる選手が遠征するには、それなりにお金がかかります。特にこの円安では、経費もこれまで以上に大変だったことでしょう。予選会から本戦まで米国に滞在し続けた人もいれば、一度帰国して本戦に再渡米した人もいるはずです。それも含めて準備をして、何物にも代えがたい体験をしに行った人がそれだけいるということです。
殿堂入りしたアニカ・ソレンスタム選手やジュリ・インクスター選手、ジョアン・カーナー選手なども出場していた全米シニア女子オープン。50歳を過ぎて、その人たちと同じフィールドで戦うことができるのは本当に素晴らしいことだと思います。
それぞれが様々な形で楽しむ生涯スポーツ、ゴルフ。競技ゴルフをするシニア世代の女子にとって、最高峰がこの大会です。山本さんを始めとする、今回上位に入った人たちや、本戦に出場した人たちの姿を見て、来年また、挑戦したいと思う人が増えるに違いありません。
原田香里のゴルフ未来会議
関連記事
JLPGAツアー 週間アクセスランキング
ツアー別に見る
全ツアーTOP | JLPGA (国内女子) |
JGTO (国内男子) | LPGA (米国女子) |
PGA (米国男子) | DP World (欧州男子) |
Asian | LIV GOLF |
ステップアップ | ネクストヒロイン |
PGAシニア | ABEMA |
アマチュア・他 | LADY GO CUP |