<Vポイント×SMBCレディス 事前情報◇20日◇紫カントリークラブ すみれコース(千葉県)◇6668ヤード・パー72>
日本ツアー今季初戦を、ホステス大会で迎える渋野日向子。前戦の米国女子ツアー「HSBC女子世界選手権」から2週間のオフを経ての実戦となるが、そこでは「刺激的」な時間を過ごすことができた。
「家に帰って、食べて寝て(笑)。トレーニングも練習もしてましたけど、けっこうリラックスして過ごしていました」というなか、9日にはゴルフ中継を観戦。自身は出場しなかった中国での米女子ツアー「ブルーベイLPGA」で、竹田麗央が優勝を争う姿を追っていた。結果的に2打リードの単独首位で最終日を迎えた竹田は、大会記録タイの「64」をたたき出し、6打差をつけ圧勝。「勢いもすごいし、ショット力もすごい。トップで迎える最終日を無双状態。もうすごすぎる」と称賛の言葉が止まらない。
竹田のプロ入りと渋野の米ツアー参戦は同タイミングで、これまで交流は少なかったが、HSBCの練習ラウンドで初めて一緒になり、間近でプレーを見た。「試合はテレビでしか見ていないけれど、勝負強いというか、顔にまったく出ないのも彼女のチャーミングポイントなのかなと。飛ぶだけではなくて、全ての総合力が高いので、ぜひマネしたいです」。優勝直後にはすぐに自身のインスタグラムを更新し、祝福の言葉を送ったが、改めて、快挙を祝った。
刺激を受けたのはこれだけではない。19日には東京ドームで、勝みなみとともにMLB開幕シリーズのドジャース対カブスを観戦した。「名前みたいでしょ(笑)」と“渋め”のカブスファン。「今永(昇太)さんが推しで、PCA(ピート・クロウ=アームストロング)のハキハキとしたプレーでファンになりました」ときっかけも明かす。昨年5月以来の観戦に、テンションもかなり上がったようだ。
カブスは3-6で負けてしまい、2連敗に終わったが、「大谷(翔平)選手のホームランも見ることができたし、山本由伸選手もお会いしたことはないんですけど、同郷(岡山県)なのでいちファンとして見てます。佐々木朗希選手も初めて見させてもらって、やっぱり足がなげえ! 本当にインパクトのある選手だなと思いました」とニコリ。そして「楽しかったでしょ? みなさん」と報道陣に対して投げかける言葉からも、その興奮度合いはひしひしと伝わってくる。
「この2~3週間は野球観戦もしましたし、竹田麗央の優勝も見れましたし。すげっ! 刺激をもらえる場面がすごく多かったので、いいオフの週になったかなと思います」。リフレッシュで蓄えたパワーを力に、今週は脚光を浴びる番だ。(文・笠井あかり)