白熱のシーズンが終わった国内女子ツアー。その今季全37試合を振り返り、大会ごとに印象に残った“1シーン”を紹介する。
■CAT Ladies(8月16~18日、神奈川・大箱根カントリークラブ、優勝:川崎春花)
“ダイヤモンド世代”を代表する21歳、川崎春花がトータル13アンダーで今季3勝目、通算5勝目を達成。初の3日間完全優勝を果たし、国内ツアーのトッププレーヤーとしてさらに存在感を示した。
初日から首位を守り続け、4バーディ・2ボギーの「70」で締めくくった川崎。「初日からずっとトップに立って優勝することができたのは初めて。すごくうれしい」と喜びを語った。
今大会ではプロキャディを起用せず、ハウスキャディの大窪ネネさんとコンビを組んだ。「一人で考えながらゴルフをしたかった」という川崎の意図通り、グリーンの読みや残り距離の判断を自身で行い、大箱根特有の風を読み切ったプレーが光った。
18番パー5では3打目を50センチにつけ、ウィニングパットを沈める堂々のフィニッシュ。緊張感をものともしない強さを見せた川崎は、「きょうはドキドキしなかった」と笑顔を見せた。
わずか2カ月で3勝。上昇気流に乗って、セント・アンドリュースで開催される「AIG女子オープン」に乗り込む。「全然違う環境でのプレーになるけれど、一生懸命に挑みたい」と意気込みを語った。