2月29日から開催される「ダイキンオーキッドレディス」で新シーズンが開幕する国内女子ツアー。シード入りは逃したが、昨年末のファイナルQTを突破して前半戦に出場する選手を紹介する。今回はQTランク6位の木戸愛。
父は新日本プロレスなどで“いぶし銀”と呼ばれて活躍した名レスラーの故・木戸修氏。2008年にプロテスト合格し、11年には初シードを獲得した。12年の「サマンサタバサレディース」で初優勝。19年からは不調に陥り、8年間守ってきたシードを喪失した。
昨年は23試合に出場し、14回の予選落ちと苦しいシーズンに。メルセデス・ランキングは99位と低迷した。それでも推薦出場の「パナソニックオープンレディース」で4位に食い込むなど、随所で輝きを放った。
ファイナルQTの初日は3オーバー・67位と出遅れたが、徐々に順位を上げていき終わってみれば6位。今シーズン前半戦の出場権を獲得した。「来年につながる4日間だったと思います」と試練を乗り越え手にした“切符”は木戸の自信にもつながった。さらにうれしいことに、昨年8月にプロゴルファー・神農洋平と入籍したことも明かし「いつもお互いを励まし合いながら、前向きに一生懸命に頑張っていこうと思います」と笑顔で話した。
今季に向けては「目標はレギュラーツアーでの優勝。そこに向かって精一杯頑張りたい」。12年ぶりVとなれば、ツアー制施行後では史上最長のブランク記録となる。悲願の2勝目、そしてミセスVに向けて、夫婦二人三脚でシーズンを戦っていく。