<ダイキンオーキッドレディス 2日目◇7日◇琉球ゴルフ倶楽部(沖縄県)◇6610ヤード・パー72>
昨年12月25日に同学年の一般男性と結婚した堀琴音が4バーディ・2ボギーの「70」で回り、トータル1オーバーの14位で決勝ラウンドに進んだ。インから出て、17番で残り120ヤードの2打目をピンそば30センチにつけ、続く18番で3メートルを沈める2連続など3バーディを奪い、ボギーは1つ。後半は1バーディ・1ボギーにまとめ、初日の37位からジャンプアップした。
「オフはいろいろとバタバタしたので、落ち着きを取り戻すことが大切だと思っていた。初日に比べて、きょうはリズムよくプレーできたと思います」
3年間の交際を実らせてのゴールイン。会社員の夫とはシーズンが始まれば、東京都内の自宅とトーナメント会場という離ればなれの生活が多くなる。1~2月は沖縄、熊本でそれぞれ15日間の合宿を行い、甘い新婚生活を楽しむ時間は開幕前からすでに激減したが、「彼は全部を理解して応援してくれています。ゴルフに集中できる環境をつくってくれていることは、すごくありがたい」と感謝した。
自宅にいるときには料理に腕をふるう。「軽くですけどね。レパートリーは全然増えません。何かあったら鍋です。栄養も摂れるし、すごくいいんです」。料理は“発展途上”だが、ゴルフの腕前はツアー通算2勝のトッププロ。開幕3日前の今月3日に29歳となったプロ12年目は「今年は絶対に3勝目がしたい」と力を込めた。
この大会は9度目の出場で、2022年の13位が最高成績。予選落ちは4度と得意とはいえない開幕戦で、まずは予選突破を果たした。バースデーウィークV、ミセスでVを手繰り寄せたい残り2日間。「3月3日が誕生日で、交際3年で結婚した。3は自分にとってラッキーナンバーだと思っている。まだ2勝なんで、そこも早く3にしたいなと思っています」。首位と3打差は吉兆。自宅で首を長くして帰りを待つ最愛のパートナーに、最高のお土産を持って帰りたい。(文・臼杵孝志)