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“組最年少”穴井詩が6勝目 全美貞の“まさか”で転がり込んだプレーオフ「当然、入ると思っていた」

穴井詩がプレーオフを制して通算6勝目。37歳にして進化を続けている。

所属 ALBA Net編集部
齊藤 啓介 / Keisuke Saito

配信日時:2025年4月7日 07時30分

<ヤマハレディースオープン葛城 最終日◇6日◇葛城ゴルフ倶楽部 山名コース(静岡県)◇6475ヤード・パー72>

42歳の全美貞(韓国)、39歳の藤田さいき、そして37歳の穴井詩。ベテラン3人による最終日最終組の激闘を制したのは、最年少の穴井だった。

【写真】これが穴井詩の優勝ドライバーだ!

プレーオフを戦った美貞とともに、トータル13アンダーのトーナメントレコードを樹立。「記録を聞いたのは今です。ありがとうございます」と、会見でその事実を知り、照れ笑いを浮かべた。降雨の影響でコースが柔らかくなり、「スコアが出る展開になって、うまく勝てたと思います」と分析した。

この日のラウンドも、序盤に2バーディと順調な滑り出し。しかし中盤以降はパーが続き、終盤には美貞に並ばれる展開に。13番では3パットで唯一のボギーを叩いたが、15番パー5でしっかりバーディを奪い返した。「バーディを取っていかないと勝てないのは分かっていたけど、なかなか入らないもどかしさがあった」と、決して楽な戦いではなかった。

勝敗を左右したのは、首位タイで迎えた最終18番ホール。穴井はパーで終え、対する全美貞は80センチのバーディチャンスにつけた。「当然、入ると思っていました」。一時は勝利を諦めかけたが、美貞のウィニングパットは、無情にもカップに蹴られた。

その瞬間、「チャンスをモノにしようと、すぐに切り替えました」。気持ちを途切れさせることなく、延長戦の1ホール目でバーディを奪い、優勝を決めた。

最終組では最年少。「大先輩とのラウンドで、いい緊張感が一日中ありました」と独特の空気を楽しみながらプレーした。「(美貞とは)クラブの話をしていました。パターとか、今使っているクラブがどうかとか」と、和やかな雰囲気も垣間見せた。

近年はオフのトレーニング方法を見直し、地面反力の使い方などをコーチと研究。「『地面反力を縦に使いすぎ』と言われて。トレーニングの時間を例年より長く取ったおかげで、体力もついたかな」と語るように、フィジカルの充実がプレーの安定感につながっている。

昨季はメルセデス・ランキング25位。今季は「自己ベストを目指す」とさらなる飛躍を誓う。昨年54位だった平均パット数(パーオンホール)も、今季は試合数こそ少ないながら、17位と大幅に改善。「特に変えたことはないです。姿勢だけ意識して、同じ練習法を続けています」と、地道な積み重ねが数字に表れている。

「いつになく落ち着いてプレーできたのは良かった。前よりは成長したと思う」。これまでとは一味違う、確かな手応えとともに手にした通算6勝目。円熟味を増した穴井が、今シーズンの主役に名乗りを上げた。(文・齊藤啓介)

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