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上田桃子から引き継ぐ“熊本魂” 竹田麗央が5冠達成の晴れ舞台で語った強い決意

17日、都内ホテルで「JLPGAアワード2024」が開催。今季5冠を達成した竹田麗央から第一線を退く上田桃子へ花束が贈られた。

所属 ALBA Net編集部
間宮 輝憲 / Terunori Mamiya

配信日時:2024年12月17日 22時30分

竹田麗央(左)が上田桃子に花束を贈った(代表撮影)
竹田麗央(左)が上田桃子に花束を贈った(代表撮影)

今季のツアーで主役になった21歳が、オフの晴れ舞台でもステージ中央で存在感を発揮した。

【写真】小祝さくら&竹田麗央の振り袖姿

地元・熊本で開催された「KKT杯バンテリンレディス」でツアー初優勝を挙げたのが今年の4月。そんな事実が信じられないほどの快進撃を続け、年間女王になった竹田麗央は、17日に行われた「JLPGAアワード」で、『年間最優秀選手賞』、『賞金ランキング第1位』、『JLPGA栄誉賞』、『メディア賞「ベストコメント」部門』と個人4冠を達成した。さらにHitachi 3Tours Championship JLPGAチームの一員として受け取った『特別賞』を含めて、計5つのタイトルを手中におさめた。

日頃から仲がいい小祝さくらと事前に打ち合わせをし、「8月」には“これを着る”と決めていた和装も舞台に映える。「アワード自体が今年初めて。雰囲気も味わいながら、5回も表彰してもらえてすごくうれしいです」と、舞台上のできごとを振り返った。

「一年間でたくさんの経験をさせてもらい、最後に年間女王も取れたのでうれしいですね」。そんな一年の集大成が、このアワードでも表れた。「自分が年間女王になるとは思っていなかったし、あそこで表彰してもらえるなんてシーズンはじめには想像もしていなかった。華やかな舞台を用意してもらえて良かった」と、万感の思いをかみしめた。

さらに、この晴れの舞台で特別な瞬間があった。今季限りでツアーの第一線を退き、『JLPGA特別功労賞』を受賞した熊本の大先輩、上田桃子に花束を手渡した場面だ。「すごくうれしかったですし、桃子さんが来年からいないのは寂しい。桃子さんのかっこいい姿を見たのがプロを目指したきっかけ。今度は自分がそういう立場になりたい」。次世代を担う存在としての自覚を強くした。

どちらかといえば口調も“おっとり”としている竹田から語られる、熱い想い。それは先輩を彷彿(ほうふつ)とさせる。幼少時代、プロ初優勝を飾った熊本の大会は毎年観戦していた。「大勢のギャラリーを引き連れているのがすごくかっこいいと思った」。そこで見てきた上田の姿が、これまでの指針にもなってきた。それだけに特別な気持ちがこみ上げ、さらなる強い決意に変わる。

来年から米国ツアーを主戦場に、竹田自身が後輩たちに背中を見せる番となる。「まずは早くアメリカツアーの生活に慣れて、毎試合自分のベストを尽くせるように頑張りたい」。大好きと話すピンク色が随所にあしらわれた着物姿で、今後の“あるべき姿”を見据えた。(文・間宮輝憲)

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