<北海道meijiカップ 初日◇4日◇札幌国際カントリークラブ 島松コース(北海道)◇6593ヤード・パー72>
猛烈な暑さに見舞われている日本列島のなかでは、まだ涼しいか…。今週の国内女子ツアーは北海道へと舞台を移し、3日間大会が開催される。アップダウンも多く、一筋縄ではいかないコースでは、パワーよりも技が試される。そこで、青木瀬令奈のコーチ兼キャディを務める大西翔太氏が、展望を占う。
地元の戦い方はお任せの“さくら”、悔しさ晴らす“LOVE”にも期待 痛みから“解放”された原英莉花の状態も◎【大西翔太のSHOWTIME】
北海道決戦が開幕。難コース島松を制するのは? 大西翔太氏が予想する。
配信日時:2023年8月3日 23時00分
<北海道meijiカップ 初日◇4日◇札幌国際カントリークラブ 島松コース(北海道)◇6593ヤード・パー72>
猛烈な暑さに見舞われている日本列島のなかでは、まだ涼しいか…。今週の国内女子ツアーは北海道へと舞台を移し、3日間大会が開催される。アップダウンも多く、一筋縄ではいかないコースでは、パワーよりも技が試される。そこで、青木瀬令奈のコーチ兼キャディを務める大西翔太氏が、展望を占う。
■前週から一転 ある意味“ガマン比べ”の戦い?
先週の「楽天スーパーレディース」は優勝スコアが4日間トータル21アンダー。その前週の「大東建託・いい部屋ネットレディス」は悪天候により3日間の短縮となったが、トータル18アンダー。バーディを獲らなければ勝てない戦いが続いたが、今週は様相が変わりそうだ。「伸ばし合いから打って変わって、3日間で60台を並べられたら勝てる確率が高いでしょう」と大西氏が予想する。
「アップダウンが強いコースですし、雨予報も出ています、気温も寒くなりそうです。そういう要素を考えると、厳しくなると思います、ラフもそこまで深くはないのですが、北海道ならではの洋芝ですっぽり埋まるので、ドロップしたりフライヤーしたりと、厄介です」。そう大西氏が話すコースは、例年優勝スコアも伸び悩む傾向にある。
昨年大会はイ・ミニョン(韓国)がトータル9アンダーで勝利。2020、21年は開催がなかったが、19年大会はトータル12アンダーと、大きくスコアを伸ばすというよりも、「耐えてパーを積み重ねてチャンスでバーディを確実に獲っていく」というプレーが優勝に近づきそうだ。「フェアウェイに置かないといけないし、グリーンの目も強いので、経験豊富な選手が上位に来る可能性が高いと思います」と、技が光るプレーヤーが上位に顔を出しそうだ。
■北海道ならではの戦い方を熟知するのは…
そんな中で大西氏が優勝候補筆頭に推すのが小祝さくら。ご存じ、地元・北海道北広島市の出身で、コースを熟知している1人だ。「特別協賛の明治(meiji)さんとスポンサー契約を結んでいますし、北海道での戦い方も知っています。このコースの癖だったり攻め方も知っているのは強みです。アマチュアのときの小祝さんとこのコースで回ったこともありますが、徹底して刻んだりと何が必要か分かっている。そういう経験が生きてくるでしょう」と地元ファンの声援を受けて躍動しそうだ。。
「パターの調子も上がってきていますし、いまはとても雰囲気がいいんです。上位に来るだろうなという雰囲気があります。優勝争いに入ってくると思いますね」と、1カ月前の「ミネベアミツミ レディス 北海道新聞カップ」に続く地元大会優勝を近いと見る。
続けて挙げるのが鈴木愛。先週は櫻井心那に優勝をさらわれたが、久しぶりの優勝争いでカムバックを印象づけた。6月にコロナ陽性が判明。体調を崩したが、2週前に復帰。そしていきなりの優勝争いはさすがの一言だった。「先週は悔しい負け方をしましたが、いまは体調も回復して状態はすごくいいと思います。思ったところに打てる技術がさらに上がっている感じです。2年間優勝していないと口にすることからも、優勝するのが使命という感じと思っているのでしょう。そろそろ順番が回ってくるのではないでしょうか」と大西氏もベテランの回復に期待を込めた。
最後に推すのが3カ月ぶりにツアー復帰を果たす原英莉花。腰のヘルニアの除去手術を受け、久しぶりに戻ってくる。「腰が痛かったときは練習ができなかったのが何よりストレスだったのでしょう。いまは十分練習ができていて、いろいろ調整できたのではないでしょうか。ポジティブな感じに見えますし、結果を出していくという意思表示も見えます。周りを魅了するプレーが見られるといいですね」と豪快な原のプレーも見られそうだ。
「燃えている感じは伝わってきました。しっかり振れていますし、腰の痛みというマイナス面から解放されたことで、球を運ぶという動きも見られてきました。痛みへの意識がなくなったぶん、そういうプラス面も増えてきたのでしょう」。2021年11月以来の優勝を復帰戦で飾ることができるか注目だ。
解説・大西翔太(おおにし・しょうた)/1992年6月20日生まれ。名門・水城高校ゴルフ部出身。2015年より青木瀬令奈のキャディ兼コーチを務める。16年にはキャディを務める傍らPGAティーチングプロ会員の資格を取得した。ゴルフをメジャースポーツにと日夜情熱を燃やしている。21年には澁澤莉絵留ともコーチ契約を結んだ。プロゴルファーの大西葵は実の妹。YouTube『大西翔太GOLF TV』も好評で、著書『軽く振ってきれいに飛ばす!! 飛距離アップの正解』が発売中。
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