21日、ゴルフアパレルブランド『ZOY』(ゾーイ)と契約する葭葉ルミが、小田急百貨店新宿店のハルク屋上有賀園ゴルフスクールでワンポイントレッスン会を実施。さらにゾーイのショップではサイン&撮影会を行い、ファンとの交流を楽しんだ。
ワンポイントレッスンでは、参加者の悩みに耳を傾け、スイングの良い点や改善点を丁寧にアドバイス。自身の経験談も交えながら、参加者に寄り添った対応が印象的だった。イベントを終えた葭葉は、「レッスンを通じて、自分自身にも発見がありました。ファンの皆さんと直接お話できることで、プロとして働けている実感実感が強くなりますし、今後も続けていきたいと思います」と感想を述べた。
こうしたイベントを通じてのファンとの交流についても、「なるべく長く継続させることがすごく大事」だと感じている。「今は私が担当していますが、将来ゾーイの後輩のプロたちが引き継いだときに、『すごく評判が良かったよ』とか『楽しかった』という声があれば長く続くと思う。今は私がしっかりと頑張りたいです」。プロゴルファーのモチベーションの一つになっているのは、ファンの応援。こうしたオフのイベントで日頃の“恩返し”をするためにも、後輩にしっかりと引き継いでいきたい。
サイン&撮影会ではファン一人ひとりとの会話を楽しみ、感謝の気持ちを直接伝えた「年末にファンの皆さんとお会いできて、お礼を伝えられるのがうれしいです。ゾーイのウェアを着て応援してくれる方が増えていて、本当に感謝しています」と満足そうに語った。
今年は24試合に出場し、トップ10入りが「樋口久子 三菱電機レディス」の1回と納得のいく成績は残せなかった。メルセデス・ランキング74位でシード権を逃したが、11月に行われた「JLPGAファイナルQT」では29位に入り、来季前半戦の出場権を獲得している。
今季のスタッツ『ドライビングディスタンス』部門では、自己最高となる262.98ヤードを記録した。「ディスタンスは大健闘ですよ。でも、来年は(飛距離にこだわらなくても)いいかなって思っています。振らなくても飛ぶから。飛ばさなくてもいいから、曲げたくないですね」と来季の目標を語った。一方、12月はイベントなどの仕事が多く、練習時間の確保が難しい状況だという
そんな中でも、ラウンドの仕事をこなしながら調子を取り戻しつつある。「ストレスが全くないので、楽しくゴルフをしている。そういう意味では、調子がいい。オフになってくると調子が上がるんですよね(笑)」と冗談交じりに話した。
1月からは開幕戦に向けた準備を本格化させる。「飛距離に関しては、引き続きイメージをしっかり持ちたい。アプローチのバリエーションも増やしたいですね。リカバリーができれば、バーディが少なかったとしてもスコアを伸ばせていける。リカバリー率を上げたい」とショートゲームを強化して、シード復帰を目指していく。
今年も残りわずか。年末年始については「ぐーたらしてもいいですね(笑)」と笑みを浮かべる。「シーズン中は体調管理のために生ものを控えていたので、オフはたくさんおいしいお寿司を食べたい。これが一番楽しみです」。トーナメント中は食事内容を制限していた分、オフは好きなものを堪能する時間が何よりの楽しみのようだ。ゴルフ漬けの日々から少しだけ開放された葭葉の笑顔は、オフならではの輝きを放っていた。(文・高木彩音)