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“加齢”とうまく付き合ってゴルフを楽しむ レジェンズツアーで感じた体の衰え…【原田香里のゴルフ未来会議】
レジェンズツアー第2戦の「太陽生命元気・長生きカップ」に出場した原田香里が感じたことは?
配信日時:2024年5月15日 02時30分
ゴルフを愛するみなさん、こんにちは。原田香里です。
急に暑さが増してきました。まだ体が暑さに慣れていない(“暑熱順化できていない”という表現をするそうです)この季節は、真夏ほどの暑さでなくとも熱中症になりやすいようなので、くれぐれも気を付けてゴルフを楽しんでください。
今週は、私にとっても他人ごとではない“加齢との向き合い方”をテーマにお話ししたいと思います。アンチエイジングなのかウイズエイジングなのか、意見はさまざまですが、いずれにしても人間は必ず年を取ります。肉体的にピークを過ぎて衰えていく身体とどう生きていくか、ということです。
3週間ほど前に出場したレジェンズツアー第2戦「太陽生命元気・長生きカップ」では、まずまずのプレーができたのですが、なかなかパットが入らず33位タイに終わりました。ラインとタッチがいま一つ合わず、もっとラウンドしなくては…と痛感しました。
同時に感じたことがありました。“レジェンズあるある”なのですが、眼の衰えです。パットを打つときに、芝目や傾斜などの眼から入る情報を頭のなかで分析し、そこから体、そして指先に指令として伝わりパットのタッチを出すのですが、これがなかなかしっくりこないのです。
脳から末端神経への指令が上手く伝わらず、ほどよいころ合いのタッチでパターが打てない。だから入らない。男子でも女子でも、ほとんどのゴルファーが年齢とともにこれを感じているはずです。
今回でレジェンズツアーデビューを果たし、2日目に10アンダーというスコアを叩き出していきなり優勝した不動裕理さんも、ずっとパットに悩まされていたそうです。これが2日目になってうまくアジャストできたということだと思いますが、その修正能力の高さにはさすがだと思いました。
年齢そのものには抗えませんが、少しでも衰えるスピードをゆっくりさせるために私がしているのは、まずは眼と頭をすっきりさせること。それなりの年齢のみなさんはわかってくださると思いますが、ゴルフ以外でもさまざまなものにピントを合わせるのに時間がかかるのです。これも眼球まわりの筋肉が衰えたからだそうですが、サプリメントの力を借りるなど、できる限り眼を休ませるようにはしています。
試合前の準備も、若い頃より早く始めるように意識しています。現役の頃は、スタート時刻の3時間前には起床するようにしていましたが、いまでは目覚まし時計よりも前に目を覚ましてしまいます。以前よりシャキシャキと動ける感じではなくなったので、頭を目覚めさせるのにちょうど良い感じです。
コースでゆっくりと朝ごはんを摂るのが理想です。この時間が前より長くなって、身体をゆっくり目覚めさせるイメージです。そこからストレッチをしてスタートの1時間前に練習を始めます。そうそう。近頃流行りのリカバリーウェアというのも手に入れました。試しに上下を購入し、パジャマとして着用しているのですが、これが想像以上にいいのです。起きた時の疲労の取れ方が全く違い、身体がよく動く印象です。
こんなふうに、あらゆる手段を使ってうまく加齢と付き合う。生涯スポーツのゴルフだからこそ、その面白さも感じられるのかもしれません。
■原田香里(はらだ・かおり)
1966年10月27日生まれ、山口県出身。名門・日大ゴルフ部で腕を磨き1989年のプロテストに合格。92年の「ミズノオープンレディスゴルフトーナメント」でツアー初優勝。93年には「日本女子プロゴルフ選手権大会」、「JLPGA明治乳業カップ年度最優秀女子プロ決定戦」勝利で公式戦2冠を達成。通算7勝。その後は日本女子プロゴルフ協会の運営に尽力し21年3月まで理事を務めた。
原田香里のゴルフ未来会議
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