<シード争い速報>
★2020年シード選手一覧はコチラ★
「大王製紙エリエールレディス」は4日間の戦いが終了。来季のシード権をかけた争いに幕が閉じた。
新たに賞金シードを獲得したのは13人。そして、賞金シードを喪失したのは16人となった。賞金シードに返り咲いたのは畑岡奈紗(14位)、イ・ボミ(26位)、笠りつ子(29位)の3人。賞金シード選手の平均年齢は26.3歳で、過去もっとも低い数字となった。
最終日に逆転を目指した51位の金澤志奈は、すでに予選落ちとなっていた49位の大山志保、50位の濱田茉優を逆転できず。また、首位スタートの森田遥も終盤崩れ、逆転シード入りならずに終わった。
これでひとまず賞金シード争いは決着。次週の最終戦をもって今季も終わり。泣き笑いのシーズンがいよいよ大詰めを迎える。
今季初シードは下記の通り。
【初賞金シード選手】13人
渋野日向子(3位)
ペ・ソンウ(5位)
河本結(9位)
稲見萌寧(12位)
高橋彩華(19位)
吉本ひかる(28位)
S.ランクン(31位)
淺井咲希(33位)
宮里美香(34位)
エイミー・コガ(41位)
大西葵(43位)
篠原まりあ(46位)
脇元華(47位)
【賞金シード喪失選手】16人
森田遥(52位)※
カリス・デイビッドソン(54位)※
キム・ハヌル(55位)※
東浩子(56位)
藤本麻子(64位)
ジョン・ジェウン(65位)
フェービー・ヤオ(67位)
佐伯三貴(69位)
木戸愛(73位)
権藤可恋(75位)
木村彩子(76位)
一ノ瀬優希(77位)
大江香織(81位)
大出瑞月(83位)
ささきしょうこ(88位)
香妻琴乃(103位)
※51〜55位は、来季前半戦の出場権は獲得。キム・ハヌルは2017年の公式戦優勝の資格で複数年シードあり。
【大王製紙エリエールレディス 最終日のコメント集】
■ジョン・ジェウン(賞金ランキング65位)トータル5アンダー・34位タイでフィニッシュ
ジョン・ジェウンは2度目のシード落ち パット合わず、でも「QTには自信をを持って」
「今年はパターのストローク、タッチが合わなくて、とにかく『入らない』という一年でした。でも調子は終盤になって上がってきたかな。(シードは)気になってはいたけど、(圏内から)かなり離れていたので、開き直ることはできました。QTはその週のコンディションが大事だけど、自信を持って臨みます。がんばります!」
■大出瑞月(賞金ランキング83位)トータル8アンダー・26位タイでフィニッシュ
初シード年は苦戦 大出瑞月は「これが今の自分の成績」
「最終戦だったので予選を通りたいとは思っていて、これが今の自分の成績かなと思います。QTまで少し日数が空きますが、1日でも練習しないと体が鈍るので、練習ラウンドもしながら、本番まで過ごしていきます」
■権藤可恋(賞金ランキング75位)トータル8アンダー・26位タイでフィニッシュ
一度リセットで調子上向き 権藤可恋はQT行きにも「このまま行けば問題ない」
「先週から調子がよくなっていいプレーができるようになってきたので、もう少し早く今の状態に持ってこられればよかったなという悔しい気持ちはあるんですけど、これからまた競技が続いていくと思うので、いい準備がここ2週間でできたのかなと思います。このまま行けばQTも30位以内は問題ないかなと思います。来年はいいプレーができると思います」
■金澤志奈(賞金ランキング51位)トータル8アンダー・26位タイでフィニッシュ
金澤志奈は「やりきりました、少し成長したかな」初シード逃すも来季見据え満足感
「やりきりました。QT行かないだけ、去年に比べたらましかな、少し成長したかなと思います。12月は練習したりトレーニングしたり、1月から合宿に行きます」
【大王製紙エリエールレディス 2日目のコメント集】
■香妻琴乃(賞金ランキング102位)トータル7オーバー・87位タイでフィニッシュ
香妻琴乃は7オーバー 「シード以前に課題がたくさんある」
「前半の右肩のケガで、後半はスイングが分からなくなり、それを修正できなかった。シード以前に課題がたくさんある。QTまでにスイングをしっかりかためたい。(ここからは)スイング、体調の管理をしっかりすることが必要だと思った」
■木村彩子(賞金ランキング75位)トータル2オーバー・69位タイ
木村彩子 シード初年は苦戦の連続も「QTに不安はありません」
「よくもなく悪くもなかったですがリカバリーできなかったです。今週は予選通過して優勝を目指していましたが、一方で来年に向けて自分の課題も試しました。去年はセンチュリーでたくさん加算したラッキーのシードだったと思う。オフにたくさん練習してふた回りくらい成長して開幕を迎えたい。そしてコンスタントに優勝争いをしたい。Q Tに不安はありません。上から降りてきた人がトップ10は当たり前だと思う。そこを目指したい」
■木戸愛(賞金ランキング73位)トータル6オーバー・85位タイ
木戸愛は9年連続シードならず「思い切りが足りなかった」
「すべて受け止めて、今はまたうまくなること、強くなることだけを考えたい。すぐにQTなので、そこでしっかり頑張りたい。今週結果は出なかったけど、先週はいいプレーもあって、課題に対して頭はクリアになっている。あとは自信をもっていきたい。明日から練習します。今季は思い切りが足りなかったので、今後は萎縮したプレーはしたくないですね」
■大山志保(賞金ランキング49位)トータ6オーバー・85位タイ
大山志保はシード入りに黄信号の予選落ち 来年を見据え「勝負の年」
「3番のダボは池でした。2日間アイアンショットとパターが悪かった。今年一年悪かったものが出ました。でも最後まで諦めなかったのは良かった。来年のためと思ってやっていました。一年試行錯誤しながらいい勉強になりました。こんなに厳しい一年はなかった。それでも前に進めた。精神的に成長できた。まだまだ成長できると感じています。シードをとることを目指しているわけではなく、勝つこと、目標を達成することを目指している。来年は勝負の年。見ていてください」
■藤本麻子(賞金ランキング64位) トータル12オーバー・92位タイ
藤本麻子 10年連続シードならず「とにかく勝ちたい一心でした」
「(シードを)9年守ってきたことは、逆によくシードを持っていたなと思います。自分的に9年持っているという意識はなくて、とにかく勝ちたい一心でした。言われてみれば残念ですが、言われてみればという感じですね」
■カリス・デイビッドソン(賞金ランキング53位) トータル1オーバー・64位タイ
豪州の“黄金世代” カリス・デイビッドソンは無念のシード落ち「少なからず怒りはあった」
「昨年末に首を痛めてしまって、それが開幕してからも治らずで苦しいシーズンになった。治まっては、また痛くなるの繰り返しで、練習もトレーニングもしっかりとできない状態が続いた。(初シードの翌年にケガをして)少なからず怒りはあった。このケガが無ければもっと成績が良かったのかも、とか考えた。(賞金ランキング55位内に入り)前半戦の権利が確保できるか、それともQTかは分からないですが、まずは体を治すことを優先したい」
■濱田茉優(賞金ランキング50位) トータル2オーバー・69位タイ
“崖っぷち”の濱田茉優 正念場での予選落ちに「結果なのでしょうがない」
「調子がよくないなかで、なんとか頑張ろうと思ったんですけど……。結果なのでしょうがないです。出る限り可能性はあるので、優勝を目指して頑張ろうと思っていました。(シード権については)そこまで深く考えていませんでした。今年はケガもあって大変でしたが、そこまで悪い一年ではなかったと思います」
■フェービー・ヤオ(賞金ランキング67位) トータル1オーバー・64位タイ
台湾のフェービー・ヤオがシード陥落 7年ぶりQT行きに「パターが入れば大丈夫」
「残念なゴルフでした。けっこうチャンスがありましたが、パットがあまり入りませんでした。(グリーンの)距離感をつかむのが難しかったですね。今年は苦しい一年でしたね。(開幕から)パターのストロークが良くなくて、どんどん自信がなくなっていきました。今はそこまで悪くないけど、(入らない)イメージがあって……。QTは2012年以来かな。パターが入れば大丈夫だと思います」
■ささきしょうこ(賞金ランキング88位) トータル2オーバー・69位タイ
ささきしょうこ 涙のシード落ちに「やっぱりつらい……」
「先週(27位タイ)からのいい流れで入ってこれて、自分自身への期待度は高まっていたんですけど……。いいショットが増えてきているのに、結果に結びつかなかった2日間でした。3年連続(シードで)ほぼ休みがなかったので、普段の生活は何も問題ないのですが、ゴルフをすると(体が)しんどくなる。難しい問題ですね。(QTには)二度と戻りたくないと思っていました。(涙で声を詰まらせ)今年落ちると思っていなかったので……。やっぱりつらいですね……」
【大王製紙エリエールレディス 初日のハイライト】
■賞金ランキング61位の森田遥が首位発進!
■賞金ランキング76位の権藤可恋が6位タイの好発進
【シード入りとなる賞金ランキング50位以内を目指す選手の初日コメント】
■森田遥(7アンダー・単独首位)※賞金ランキング61位
「先々週、先週あたりから調子が上がってきたなかで試合が残り1試合なのが悔しい。まだ悪いイメージがよぎることはあるけれど、よくなってきた自信も出てきました。失うものは何もない。ホームみたいなものなので、ここで頑張りたいです」
■大出瑞月(4アンダー・6位タイ)※賞金ランキング86位
「(シードのことは)全然考えていない。あきらめないでやるけれど、ドラマみたいなことは起きないと思っている。運があるタイプでもないので(笑)。今はQTに照準を合わせてはいます」
■藤田さいき(2アンダー・25位タイ)※賞金ランキング62位
「出だしのダボはOBです。右に曲げちゃいました。“やっちゃった”と思いました。でも今日父が誕生日。せめてイーブンで回らないと、と思って頑張りました。ちなみにあしたは私の誕生日です(笑)。3連続バーディは1m、OK、OKとそこだけはショットが良かった。久々に穏やかにできましたね」
■武尾咲希(1アンダー・36位タイ)※賞金ランキング59位
「もうちょっとパターが入ってくれたらもっと伸ばせたくらいショットが良かったです。アドレスのときの体重配分が前になりすぎていたので、その辺りのバランスを調整したら球が捕まるようになりました。速いグリーンは好きなので、調整できればあす以降も楽しみです。もちろん賞金ランキング50位以内というのは絶対、という気持ちはありますがコースでは考えていません。目の前の一打に集中しています」
■菅沼菜々(1アンダー・36位タイ)※賞金ランキング58位
「(慕っているツアー休止を決めた)佐伯三貴さんの最後の試合でもありますし、シードもかかっている。ここしかないと思って頑張っています。1番から出て7番までに3アンダーから連続ボギーを叩いてしまいました。ハーフターンでは少しへこみましたが、まだ貯金があると思って切り替えてプレーしました。そのおかげで後半は際どいパーも決められましたし、耐えることができたと思います。三貴さんにはここ1年本当にお世話になりました。シードくらい獲って“良かったね”と言ってもらえるように、トップ10、さらに優勝争い目指して頑張ります」
■金澤志奈(1アンダー・36位タイ)※賞金ランキング51位
「今日は、内容は良くありませんでした。そのなかでアンダーパーで回れたのは良かったですね。ショットからパットまで本当に何もよくありませんでした。ドライバーでもう少しフェアウェイキープをしたい。調整してあす以降も頑張りたいですね」
■大山志保(2オーバー・70位タイ)※賞金ランキング49位
一時は5オーバーまでいったが後半3バーディでカムバック「まだいけます。あした頑張ります!」