「勝てないのは何でなんですかね?」
アマチュア時代から何度も上位に顔を出し、14年のプロテストに一発合格、翌年にはシードも獲得した柏原明日架だったが、勝ち星だけはなかなかつかめずにいた。
プロ6年目を迎えても「調子はいいけど成績につながらない」というもどかしい日々。「何か変えないといけないけど、どうしたらいいのか。それにシーズン中に大きく変えることはなかなかできない」という葛藤との戦いだった。
「今までやってきたことを持続してトライし続けよう」。そう覚悟を決めたころ、新たな気持ちの変化も芽生えた。色んな人に相談することも増えた。
そのなかの一人が同郷の大先輩で賞金女王の大山志保だった。7月、予選落ちをした後にズバリ単刀直入に聞いた。「勝てないのは何でなんですかね?」。不惑を超えてなお第一線で活躍を続けるベテランはこう言った。
「大事なのは1勝目の早さじゃないよ。ゴルフをやめるときに何勝していたかだよ」
この言葉は柏原の気持ちを楽にさせてくれた。「さらっとした会話でしたけど、気持ちの支えになりました。焦りを取り払ってくれたし、目の前の課題に集中した方がいいと気づくことができました。この言葉は大きかったです」。この2カ月後、初めてのカップを手にすることとなった。
アマチュア時代から何度も上位に顔を出し、14年のプロテストに一発合格、翌年にはシードも獲得した柏原明日架だったが、勝ち星だけはなかなかつかめずにいた。
プロ6年目を迎えても「調子はいいけど成績につながらない」というもどかしい日々。「何か変えないといけないけど、どうしたらいいのか。それにシーズン中に大きく変えることはなかなかできない」という葛藤との戦いだった。
「今までやってきたことを持続してトライし続けよう」。そう覚悟を決めたころ、新たな気持ちの変化も芽生えた。色んな人に相談することも増えた。
そのなかの一人が同郷の大先輩で賞金女王の大山志保だった。7月、予選落ちをした後にズバリ単刀直入に聞いた。「勝てないのは何でなんですかね?」。不惑を超えてなお第一線で活躍を続けるベテランはこう言った。
「大事なのは1勝目の早さじゃないよ。ゴルフをやめるときに何勝していたかだよ」
この言葉は柏原の気持ちを楽にさせてくれた。「さらっとした会話でしたけど、気持ちの支えになりました。焦りを取り払ってくれたし、目の前の課題に集中した方がいいと気づくことができました。この言葉は大きかったです」。この2カ月後、初めてのカップを手にすることとなった。