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回り道の“黄金世代” 高木優奈は全米経由で今年こそ【プロテスト2022注目選手】
11月に行われる2022年度JLPGA最終プロテストの注目選手を先取り。ここから川崎春花、尾関彩美悠のように、来季ルーキーでツアー初優勝を遂げる選手が現れるかも。
配信日時: 2022年10月26日 04時00分
今季もメジャーを制した川崎春花、尾関彩美悠といったルーキーが活躍している国内女子ツアー。それだけに、11月に控えた今年の最終プロテストにも新たなヒロインとなる原石がたくさんエントリーしている。そこで注目の選手を先取りするべく、ヒロイン候補をピックアップ! これを読めばプロテスト、そして来年のツアーがより面白くなること間違いなし。
高木優奈がステップアップツアーで優勝カップにキス【写真】
プロテスト解禁が2017年。それ以降、ものすごい勢いでツアーを席巻したのが黄金世代だ。もっと言えば、勝みなみ、畑岡奈紗といった選手たちはアマチュア時代からプロのトーナメントでもカップを掲げてきた。勝が優勝してから8年、黄金世代という呼称に何の違和感もなくなったが、プロテストに向けてもがいている選手もいる。その一人が高木優奈。
勝、新垣らと同じく高校卒業後の17年に初めてプロテストを受験。最終まで進んだが、53位で突破はできなかった。だが、単年登録制度もあったことで同年プロに転向。プロゴルファーとして戦った18年も最終テストに挑んだが、20位タイまでに入れず合格を逃した。その翌年、日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)は一部選手を除き、基本的には単年登録という仕組みをなくすことを発表。同年にはステップ・アップ・ツアー「ANA PRINCESS CUP」でプロトーナメント初優勝も挙げ、満を持して挑んだこの年だったがやはり最終で涙をのんだ。
このステップ優勝の権利があったため特例処置で20-21年シーズンは単年登録することができ、ファイナルQT43位の資格でプロトーナメントに参戦。優勝、もしくはシード選手になるか、それともプロテストに合格するか。このいずれかで正会員になれる最後のチャンスにかけた。背水の覚悟で挑んだシーズン。新型コロナウイルス感染拡大の影響で統合シーズンとなるなか、20年のプロテストはコロナ禍のため延期。21年6月に行われることが決まった。
ここで高木は勝負に出る。プロテスト合格よりもシードを獲得する道を優先。6月に行われたプロテストには出場せず、同週の国内女子ツアー「アース・モンダミンカップ」出場を決断した。しかし、その後も芳しい成績は出せずシード獲得はぎりぎりの状況に。そのため11月には出場権のあった「TOTOジャパンクラシック」ではなく、21年度のプロテスト受験を選択した。
ただ、このプロテストも合格ラインに1打届かず。シード獲得に最後の望みをかけて残り試合を戦ったが、メルセデス・ランキングも、賞金ランキングも獲得圏内となる50位には届かなかった。
これでテスト合格まで日本のプロトーナメント出場は絶たれたかに見えた高木だったが、22年は『ロレックスランキング300位以内の選手は主催者推薦を受けられる』という制度を利用して3試合に出場。さらに予選会を勝ち抜いて海外メジャー「全米女子オープン」にも出場した。「本当にいい1週間でした」と定期的に試合がないなかでかえ難い経験を得た。
今年のプロテストは第2次予選からの出場となったが、B地区でしっかりと4位タイに入り最終への切符をつかむなど試合勘も問題なさそうだ。もう悔し涙はいらない。今年こそ満開の笑顔を見せてみせる。
高木優奈がステップアップツアーで優勝カップにキス【写真】
プロテスト解禁が2017年。それ以降、ものすごい勢いでツアーを席巻したのが黄金世代だ。もっと言えば、勝みなみ、畑岡奈紗といった選手たちはアマチュア時代からプロのトーナメントでもカップを掲げてきた。勝が優勝してから8年、黄金世代という呼称に何の違和感もなくなったが、プロテストに向けてもがいている選手もいる。その一人が高木優奈。
勝、新垣らと同じく高校卒業後の17年に初めてプロテストを受験。最終まで進んだが、53位で突破はできなかった。だが、単年登録制度もあったことで同年プロに転向。プロゴルファーとして戦った18年も最終テストに挑んだが、20位タイまでに入れず合格を逃した。その翌年、日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)は一部選手を除き、基本的には単年登録という仕組みをなくすことを発表。同年にはステップ・アップ・ツアー「ANA PRINCESS CUP」でプロトーナメント初優勝も挙げ、満を持して挑んだこの年だったがやはり最終で涙をのんだ。
このステップ優勝の権利があったため特例処置で20-21年シーズンは単年登録することができ、ファイナルQT43位の資格でプロトーナメントに参戦。優勝、もしくはシード選手になるか、それともプロテストに合格するか。このいずれかで正会員になれる最後のチャンスにかけた。背水の覚悟で挑んだシーズン。新型コロナウイルス感染拡大の影響で統合シーズンとなるなか、20年のプロテストはコロナ禍のため延期。21年6月に行われることが決まった。
ここで高木は勝負に出る。プロテスト合格よりもシードを獲得する道を優先。6月に行われたプロテストには出場せず、同週の国内女子ツアー「アース・モンダミンカップ」出場を決断した。しかし、その後も芳しい成績は出せずシード獲得はぎりぎりの状況に。そのため11月には出場権のあった「TOTOジャパンクラシック」ではなく、21年度のプロテスト受験を選択した。
ただ、このプロテストも合格ラインに1打届かず。シード獲得に最後の望みをかけて残り試合を戦ったが、メルセデス・ランキングも、賞金ランキングも獲得圏内となる50位には届かなかった。
これでテスト合格まで日本のプロトーナメント出場は絶たれたかに見えた高木だったが、22年は『ロレックスランキング300位以内の選手は主催者推薦を受けられる』という制度を利用して3試合に出場。さらに予選会を勝ち抜いて海外メジャー「全米女子オープン」にも出場した。「本当にいい1週間でした」と定期的に試合がないなかでかえ難い経験を得た。
今年のプロテストは第2次予選からの出場となったが、B地区でしっかりと4位タイに入り最終への切符をつかむなど試合勘も問題なさそうだ。もう悔し涙はいらない。今年こそ満開の笑顔を見せてみせる。