2015年の初受験から3度目の挑戦で合格を果たした、新武瑠衣のゴルフ人生は、環境との戦いだった。
日本人の父、韓国人の母の間に生まれ、大阪府豊中市で過ごした幼少期は、バスケットボールに熱中。「小学校でずっと続けていたので、中学校に入る段階で、バスケット選手になりたい!と思った」と、両親に相談したが、父から反対を受ける。バスケットボール以外にも、父の影響で始めた柔道のほか、水泳、ゴルフと多くのスポーツ経験があった新武。話し合いの末…「運動を本気でやるのであれば、プロ活動ができるゴルフにしたら?と薦められて。その時は、そこまで興味がなかったのですが、楽しいからやってみよう、と」。
中学から真剣にゴルフを始める。となると、ゴルフ部が盛んな学校に転向する、コーチから英才教育を受ける、などのルートが想像できるが、新武家では…「お母さんがゴルフをするならアメリカへいけば?って」。
単身アメリカへ渡ったが、当然コミュニケーションは取れない。中学3年間は"学生として生きていく"のが精一杯だった。「英語を習うこと、ゴルフを習うこと、が目的でアメリカに来ましたが、ゴルフ部に入るには成績が良くないと入れない。いったばかりの頃はゴルフどころではないですよね。そもそも友達もできませんから。早くコミュニケーションをとりたい一心で必死に勉強しました」。本気でゴルフに取り組めるようになったのは、環境が落ち着いた中学3年〜高校1年生の時期。プロを目指す気持ちが固まり、大学1年までアメリカで腕を磨いた。
20歳を迎える2013年に日本へ戻り、ツアー参戦を目指してQTへ挑戦。初年度はサードQTまで進出したものの、2度目の挑戦となった2014年はセカンドで敗退。2015年は韓国ツアーのQTも受験した。2016年末は初めてファイナルに進出。92位となり、2017年度のステップ・アップ・ツアーが念願のツアー初参戦となった。
ところがここでも環境面の問題が…。「中学からアメリカにいたので、日本のツアー環境を全然知らなかったんです。日本でジュニアゴルファーとして戦ってきたわけではないので、知り合いもいない。だから、みんなからすれば"誰?"って感じじゃないですか(笑)」。日本でジュニア時代に全国大会に出場していれば、プロになった際に、同世代ならば少なからず面識はあるもの。だが新武は、その時期にアメリカでゼロからスタートし、帰国後も「雰囲気の違いもあり、慣れるのに時間がかかりました」と一から活動を始めた。
苦労はあったが、"英語を習うこと、ゴルフを習うこと"という当初の目的を達成。いまはもともと話せる日本語、韓国語に加え、英語を操る"トライリンガル"。国内女子ツアーでの韓国人の活躍は今後も続くだろうし、タイ、中国、台湾勢が英語で会話することもままある。誰とでも垣根なくコミュニケーションを取れ、さまざまなことを吸収できるメリットは大きいだろう。
プレーヤーとしての売りは"力強いショット"。本人は「アメリカでは、自分は"小柄な選手"だと思ってずっとやってきた。韓国ツアーに出場してもみんな体格がいいですから」というが、165cmのアスリートサイズは、日本ツアーのなかでは恵まれた体格。「上半身はそこまででもないですが、下半身はがっちりしていると思います。力強いショットを目指しているのでそこを見て欲しい」と、2016年末のファイナルQT進出、そして今年のプロテスト合格に導いてくれた、韓国ツアーでプレーするイ・ドイル氏とともに、成長を図っている。尊敬する選手は、リッキー・ファウラー。「小柄でもすごく強いボールで飛距離も出せる。スイングも個性的ですが好きですね。あと、ショートパットを絶対に弱く打たない。強めに入れていける姿勢を真似たいと思っています」。
目標は、ゴルフの道を歩み始めたアメリカでのプレー。「まずは日本のレギュラーツアーで活躍すること。そして将来的にはUSLPGAでシードを獲って活躍したいですね」。
新武瑠衣 プロフィール
●所属/フリー
●出身地/大阪府豊中市
●出身校/University of South Los Angeles(米国)
●生年月日/1993年10月19日
●身長/165cm
●体重/55kg
●血液型/AB型
●ゴルフ歴/15歳〜
●得意クラブ/パター
●1W平均飛距離/240ヤード
●プロテスト受験回数/3回目
●趣味/映画、音楽
●スポーツ歴/水泳、バスケットボール、テニス、バレーボール、柔道
●好きな色/紫
●目標とするプロゴルファー/リッキー・ファウラー
●ファンへのメッセージ/
笑顔でプレーするタイプではなく、シックな印象を与えると思いますが、強いショットで魅せるプレーをしたいですね!
●地元自慢してください!/
大阪での豊中市は静かでゆったりしたところだと思います。遠征から久々に帰ってくると落ち着きますね。オススメスポットは豊中ロマンチック街道。おしゃれなエリアで私も良く訪れます。
日本人の父、韓国人の母の間に生まれ、大阪府豊中市で過ごした幼少期は、バスケットボールに熱中。「小学校でずっと続けていたので、中学校に入る段階で、バスケット選手になりたい!と思った」と、両親に相談したが、父から反対を受ける。バスケットボール以外にも、父の影響で始めた柔道のほか、水泳、ゴルフと多くのスポーツ経験があった新武。話し合いの末…「運動を本気でやるのであれば、プロ活動ができるゴルフにしたら?と薦められて。その時は、そこまで興味がなかったのですが、楽しいからやってみよう、と」。
中学から真剣にゴルフを始める。となると、ゴルフ部が盛んな学校に転向する、コーチから英才教育を受ける、などのルートが想像できるが、新武家では…「お母さんがゴルフをするならアメリカへいけば?って」。
単身アメリカへ渡ったが、当然コミュニケーションは取れない。中学3年間は"学生として生きていく"のが精一杯だった。「英語を習うこと、ゴルフを習うこと、が目的でアメリカに来ましたが、ゴルフ部に入るには成績が良くないと入れない。いったばかりの頃はゴルフどころではないですよね。そもそも友達もできませんから。早くコミュニケーションをとりたい一心で必死に勉強しました」。本気でゴルフに取り組めるようになったのは、環境が落ち着いた中学3年〜高校1年生の時期。プロを目指す気持ちが固まり、大学1年までアメリカで腕を磨いた。
20歳を迎える2013年に日本へ戻り、ツアー参戦を目指してQTへ挑戦。初年度はサードQTまで進出したものの、2度目の挑戦となった2014年はセカンドで敗退。2015年は韓国ツアーのQTも受験した。2016年末は初めてファイナルに進出。92位となり、2017年度のステップ・アップ・ツアーが念願のツアー初参戦となった。
ところがここでも環境面の問題が…。「中学からアメリカにいたので、日本のツアー環境を全然知らなかったんです。日本でジュニアゴルファーとして戦ってきたわけではないので、知り合いもいない。だから、みんなからすれば"誰?"って感じじゃないですか(笑)」。日本でジュニア時代に全国大会に出場していれば、プロになった際に、同世代ならば少なからず面識はあるもの。だが新武は、その時期にアメリカでゼロからスタートし、帰国後も「雰囲気の違いもあり、慣れるのに時間がかかりました」と一から活動を始めた。
苦労はあったが、"英語を習うこと、ゴルフを習うこと"という当初の目的を達成。いまはもともと話せる日本語、韓国語に加え、英語を操る"トライリンガル"。国内女子ツアーでの韓国人の活躍は今後も続くだろうし、タイ、中国、台湾勢が英語で会話することもままある。誰とでも垣根なくコミュニケーションを取れ、さまざまなことを吸収できるメリットは大きいだろう。
プレーヤーとしての売りは"力強いショット"。本人は「アメリカでは、自分は"小柄な選手"だと思ってずっとやってきた。韓国ツアーに出場してもみんな体格がいいですから」というが、165cmのアスリートサイズは、日本ツアーのなかでは恵まれた体格。「上半身はそこまででもないですが、下半身はがっちりしていると思います。力強いショットを目指しているのでそこを見て欲しい」と、2016年末のファイナルQT進出、そして今年のプロテスト合格に導いてくれた、韓国ツアーでプレーするイ・ドイル氏とともに、成長を図っている。尊敬する選手は、リッキー・ファウラー。「小柄でもすごく強いボールで飛距離も出せる。スイングも個性的ですが好きですね。あと、ショートパットを絶対に弱く打たない。強めに入れていける姿勢を真似たいと思っています」。
目標は、ゴルフの道を歩み始めたアメリカでのプレー。「まずは日本のレギュラーツアーで活躍すること。そして将来的にはUSLPGAでシードを獲って活躍したいですね」。
新武瑠衣 プロフィール
●所属/フリー
●出身地/大阪府豊中市
●出身校/University of South Los Angeles(米国)
●生年月日/1993年10月19日
●身長/165cm
●体重/55kg
●血液型/AB型
●ゴルフ歴/15歳〜
●得意クラブ/パター
●1W平均飛距離/240ヤード
●プロテスト受験回数/3回目
●趣味/映画、音楽
●スポーツ歴/水泳、バスケットボール、テニス、バレーボール、柔道
●好きな色/紫
●目標とするプロゴルファー/リッキー・ファウラー
●ファンへのメッセージ/
笑顔でプレーするタイプではなく、シックな印象を与えると思いますが、強いショットで魅せるプレーをしたいですね!
●地元自慢してください!/
大阪での豊中市は静かでゆったりしたところだと思います。遠征から久々に帰ってくると落ち着きますね。オススメスポットは豊中ロマンチック街道。おしゃれなエリアで私も良く訪れます。