三ヶ島:野球選手もビデオを撮るんですか?
三浦:撮るよ。キャンプ中とか撮ってもらったりする。動画を見てみると、自分ではこの位置から投げていると思っても、実際は違ったりするからね。良かったとき、悪かったときを比べてみたり。かなちゃんもビデオとか撮る?
三ヶ島:撮ります!
三浦:僕がビデオを撮るときにやっていたことといえば、自分の感覚が良かったときは帽子を触るとか、後から見てわかるようにしておくこと。例えばキャッチャーが「ナイスボール」っていったとしても、自分の感覚が良かったかはそれとは別だから。カメラはずーっと撮りっぱなしだからね。100球投げたら、そのうちの何球目が良かったかなんて、全部終わってから見たら覚えていないでしょ?
三ヶ島:なるほど。それはいいですね。
三浦:絶対やったほうがいいよ。
三ヶ島:私は逆に2〜3球しか撮らないようにしていました。
三浦:僕らはずーっとカメラを回しているから3球で終わることはないからね。「感じが良かったなぁ」というときはサインつくっておいてそれをする。見返したときにそのサインが出たら、巻き戻して、感覚が良かったときのフォームをもう一度客観的に見る、という感じの使い方だね。中々思い出せないもんね。「あのときの感覚どうだったかなぁ」というのは。
三ヶ島:自分の感覚と客観的に見るのとでは全然違いますもんね。
三浦:そうそう。ゴルフでも一緒だよね。動画を撮ってもらったのを見たら「僕ってこんな打ち方してんの!?」って(笑)。
三ヶ島:そうですよね。見てみないと分からない部分ってありますもんね。三浦さんはフォームって毎年どこか変えているんですか?
三浦:変えているよ。たぶん見ている人には同じに見えていると思うけど、「もう少しよくなる」「いい球を投げたい」と思って細かい修正はしているよ。僕の場合はキャンプのときに新しいフォームで投げ込んで体に染み込ませる。そこで「今年はこのフォームで行く!」っていうのを固めてしまうわけよ。そのフォームで3月のオープン戦で実戦をやっていろいろ試して、開幕してからはそのフォームをもとに微調整をずーっとしていくかな。
三ヶ島:だからオープン戦を見ているとルーティンから一つずつ違うんですね。
三浦:いろいろ試してみているからね。基本のフォームは一緒かもしれないけど。
三ヶ島:なんか投球動作への入り方が違うなっていうときがあります。
三浦:キャンプの練習で投げていることと、オープン戦や練習試合でバッターが立つのとはまた感覚が違うからね。ちょっと狂ったりするから。毎年もっと良くなりたい、もっといい球を投げたいと思うからちょっとずつ、いろいろ試しては変えている。ゴルファーも一緒じゃないの?これでスイングは完成っていうことはないでしょ?
三ヶ島:ないですね。これできたら、こっち。次、こっち試してみようかなという感じで。
三浦:そのスイング修正の中で「これ違うな」と思うものがあると思うんだけど、それは絶対、手元に置いておいたほうがいいよ。
三ヶ島:いつかは絶対に役に立つということですか?
三浦:絶対に役に立つ。今はなくても、手元に置いておいて。また、30歳くらいのときに壁にぶち当たるから。「あっ、そういえば何年か前にやっていたことやってみようかな」って助けになるかもしれない。もちろん、ならないかもしれないけど、引き出しは多いほうがいい。薬と一緒だと思う。どんな病気でも治せるように薬はいっぱいあった方がいいでしょ?一種類しかなかったら、例えば風邪しか治せない。じゃあそれ以外の病気はどうするんだってね。引き出しは多ければ多いほうがいいよ。そのときに合う引き出しを開ければいいわけだから。
第四回はプロとしてのファンサービス、メディアとの付き合い方について語ってもらいます!
三浦大輔(みうら・だいすけ)/1973年12月25日生まれ、奈良県出身。1991年にドラフト6位で横浜大洋ホエールズ入団後、横浜ベイスターズ、横浜DeNAベイスターズと一貫して横浜でプレー。抜群の制球力を武器に通算172勝。2005年には最優秀防御率のタイトルを獲得した。リーゼントの髪型がトレードマークで、愛称は「ハマの番長」
三ヶ島かな(みかしま・かな)/1996年7月13日生まれ、福岡県出身。2015年、ファイナルQTで5位に入り、単年登録者として2016年シーズンからレギュラーツアーに参戦。2017年シーズン「アース・モンダミンカップ」で2位に入るなど賞金ランキング41位に入り初シードを獲得。2018年、初優勝が期待される若手の一人
三浦:撮るよ。キャンプ中とか撮ってもらったりする。動画を見てみると、自分ではこの位置から投げていると思っても、実際は違ったりするからね。良かったとき、悪かったときを比べてみたり。かなちゃんもビデオとか撮る?
三ヶ島:撮ります!
三浦:僕がビデオを撮るときにやっていたことといえば、自分の感覚が良かったときは帽子を触るとか、後から見てわかるようにしておくこと。例えばキャッチャーが「ナイスボール」っていったとしても、自分の感覚が良かったかはそれとは別だから。カメラはずーっと撮りっぱなしだからね。100球投げたら、そのうちの何球目が良かったかなんて、全部終わってから見たら覚えていないでしょ?
三ヶ島:なるほど。それはいいですね。
三浦:絶対やったほうがいいよ。
三ヶ島:私は逆に2〜3球しか撮らないようにしていました。
三浦:僕らはずーっとカメラを回しているから3球で終わることはないからね。「感じが良かったなぁ」というときはサインつくっておいてそれをする。見返したときにそのサインが出たら、巻き戻して、感覚が良かったときのフォームをもう一度客観的に見る、という感じの使い方だね。中々思い出せないもんね。「あのときの感覚どうだったかなぁ」というのは。
三ヶ島:自分の感覚と客観的に見るのとでは全然違いますもんね。
三浦:そうそう。ゴルフでも一緒だよね。動画を撮ってもらったのを見たら「僕ってこんな打ち方してんの!?」って(笑)。
三ヶ島:そうですよね。見てみないと分からない部分ってありますもんね。三浦さんはフォームって毎年どこか変えているんですか?
三浦:変えているよ。たぶん見ている人には同じに見えていると思うけど、「もう少しよくなる」「いい球を投げたい」と思って細かい修正はしているよ。僕の場合はキャンプのときに新しいフォームで投げ込んで体に染み込ませる。そこで「今年はこのフォームで行く!」っていうのを固めてしまうわけよ。そのフォームで3月のオープン戦で実戦をやっていろいろ試して、開幕してからはそのフォームをもとに微調整をずーっとしていくかな。
三ヶ島:だからオープン戦を見ているとルーティンから一つずつ違うんですね。
三浦:いろいろ試してみているからね。基本のフォームは一緒かもしれないけど。
三ヶ島:なんか投球動作への入り方が違うなっていうときがあります。
三浦:キャンプの練習で投げていることと、オープン戦や練習試合でバッターが立つのとはまた感覚が違うからね。ちょっと狂ったりするから。毎年もっと良くなりたい、もっといい球を投げたいと思うからちょっとずつ、いろいろ試しては変えている。ゴルファーも一緒じゃないの?これでスイングは完成っていうことはないでしょ?
三ヶ島:ないですね。これできたら、こっち。次、こっち試してみようかなという感じで。
三浦:そのスイング修正の中で「これ違うな」と思うものがあると思うんだけど、それは絶対、手元に置いておいたほうがいいよ。
三ヶ島:いつかは絶対に役に立つということですか?
三浦:絶対に役に立つ。今はなくても、手元に置いておいて。また、30歳くらいのときに壁にぶち当たるから。「あっ、そういえば何年か前にやっていたことやってみようかな」って助けになるかもしれない。もちろん、ならないかもしれないけど、引き出しは多いほうがいい。薬と一緒だと思う。どんな病気でも治せるように薬はいっぱいあった方がいいでしょ?一種類しかなかったら、例えば風邪しか治せない。じゃあそれ以外の病気はどうするんだってね。引き出しは多ければ多いほうがいいよ。そのときに合う引き出しを開ければいいわけだから。
第四回はプロとしてのファンサービス、メディアとの付き合い方について語ってもらいます!
三浦大輔(みうら・だいすけ)/1973年12月25日生まれ、奈良県出身。1991年にドラフト6位で横浜大洋ホエールズ入団後、横浜ベイスターズ、横浜DeNAベイスターズと一貫して横浜でプレー。抜群の制球力を武器に通算172勝。2005年には最優秀防御率のタイトルを獲得した。リーゼントの髪型がトレードマークで、愛称は「ハマの番長」
三ヶ島かな(みかしま・かな)/1996年7月13日生まれ、福岡県出身。2015年、ファイナルQTで5位に入り、単年登録者として2016年シーズンからレギュラーツアーに参戦。2017年シーズン「アース・モンダミンカップ」で2位に入るなど賞金ランキング41位に入り初シードを獲得。2018年、初優勝が期待される若手の一人