三浦:もちろん怒りはある。シャワーを浴びて、球場出るときは気持ちを落ち着かせて外に出るけど、そこで受ける記者の方の質問の中には「何をいわせたいの?」っていうのもあるしね。怒らせようとしているのかなって方もいるけど、そこで「キレてしまったら相手の思うつぼかな」と思ってぐっとこらえて。車に乗って球場を出た後に「うわー!」とか大きな声でいいながらストレスを発散して、家に持ち込まないようにしていたよ。でもせっかく帰り道の高速道路で切り替えて帰ったのに、子供が小さいときとかは「今日打たれたね」とかいってきて、「おい!」みたいな(笑)。「お前、今、俺が気持ち切り替えたのに!」って(笑)。逆にそれが笑いになるけどね。とにかくマスコミとはいい関係になったほうがいいよ、絶対。持ちつ持たれつだから。言葉は悪いかもしれないけど、この世界で目立つように、メディアをうまく利用したほうがいいよ。ファンあってのプロだからね。マスコミの人も、うまく選手の記事を書くのが仕事だしね。選手が協力しないと「これしか情報なかったです」ってことで扱いが小さくなるし。それは選手にとってマイナスだしさ。ちょいちょい派手なこといってもいいんじゃないの?やることをしっかりやっておけば。
三ヶ島:派手なこと、ですか?三浦さんは例えばどんなこといいましたか?
三浦:僕は結構ハッタリをかましていたけどね。キャンプ中に「今年はシュートを投げます。それでガンガン内角を厳しく攻めます。まだ、コントロールが甘いので、どこに行くか分からないけどそれでも使います」っていった。まだシュートを覚えてないときにいってたもん。それで僕の発言を意識して少しでも相手が警戒してくれればいいかなって。
三ヶ島:それもマスコミを利用した戦い方の一つですよね?
三浦:まぁ、ブラフというかね。キャンプのときってそういう話題じゃないとニュースにならなかったりするから。そういう発言もするけど、練習をちゃらんぽらんにやるわけじゃなくて、やることはちゃんとやる。それなら大丈夫だよ。かなちゃんは中畑清って人を知ってる(笑)?
三ヶ島:それはもちろん知っています!
三浦:あの人はすごかったよ。あの人が監督としてベイスターズに来て、いろいろ発言したおかげで、キャンプのファンが明らかに増えたんだから。それはもう98年に優勝したとき以来というくらいファンが集まった。見られているってことは選手も頑張れる。苦しい練習で「もうダメだ」と思っても、ファンに「がんばれよー」っていわれると、気分も乗っていってもうひと踏ん張りできるから。やっぱり注目されたほうが幸せなことだよ。
三ヶ島:見てくれるだけありがたいですよね。
三浦:ちなみに女子プロゴルフってやじはあるの?
三ヶ島:やじはないですね。SNSなどのネットでは、厳しいことを書かれたりします。
三浦:そこに目を向けてしまうと損するよ。僕も投げていて打たれたらバーッてやじられて、「みんな、そう思っているんじゃないかな」って考えた時期もあったりした。みんなが「投げんなよ」って思っているんじゃないかなって。だけど、それは絶対違う。応援してくれる人のほうが絶対に多い。ネガティブなことばかり見ていて、「みんなが」って思ってしまっていたんだ。ネットでもそうでしょ?いやなこと、ネガティブなことを書かれたら「みんながそう思っているんじゃないかな」って思ってしまうよね。でも、絶対にそんなことない。そっちに目を向けたら損する。いいたいやつはいわせとけって。何やってもいうんでしょって。でも、僕のことをわかってくれている人はたくさんいるんだから、その人たちのために頑張ろうって。苦しいときでもこれだけ応援してくれているから、勝つときは一緒に喜べるように頑張ろうって。「三浦大輔を信じて応援してよかったな」って思ってもらえるようにしようって思ったら意外と頑張れる。調子悪いときは、ネガティブなほうを向きがちだけど。いわれたり書かれたりすると余計落ち込むんだよね。
三ヶ島:精神的にくるんですよね(笑)。
三浦:メンタルにきたときは、一度見る景色を変えたほうがいい。かなちゃんの場合、お父さんは絶対応援してくれているんだからさ。「応援してくれている人のために頑張ろう」ってやらないと損だよ。その時間がもったいないもん。そう思って、今年は初優勝できるように頑張ってね!
三ヶ島:はい!三浦さんをはじめ、自主トレを一緒にしてくださっているみなさんにいいところを見せたいと思います。「一緒に頑張ろうね」って応援してくださるので、私も一緒に頑張りたいし。みなさんに「私でもできるんだぞ」ってところを見せたいです。ノックはできないけど(笑)。
三ヶ島かな×ハマの番長特別対談【第1回】
三ヶ島かな×ハマの番長特別対談 息抜き編「やっぱり遊ばなきゃだめ」【第2回】
三ヶ島かな×ハマの番長特別対談 フォーム編「うまい選手を見るのはとても大事」【第3回】
三ヶ島かなのフォトギャラリー
三浦大輔(みうら・だいすけ)/1973年12月25日生まれ、奈良県出身。1991年にドラフト6位で横浜大洋ホエールズ入団後、横浜ベイスターズ、横浜DeNAベイスターズと一貫して横浜でプレー。抜群の制球力を武器に通算172勝。2005年には最優秀防御率のタイトルを獲得した。リーゼントの髪型がトレードマークで、愛称は「ハマの番長」
三ヶ島かな(みかしま・かな)/1996年7月13日生まれ、福岡県出身。2015年、ファイナルQTで5位に入り、単年登録者として2016年シーズンからレギュラーツアーに参戦。2017年シーズン「アース・モンダミンカップ」で2位に入るなど賞金ランキング41位に入り初シードを獲得。2018年、初優勝が期待される若手の一人
三ヶ島:派手なこと、ですか?三浦さんは例えばどんなこといいましたか?
三浦:僕は結構ハッタリをかましていたけどね。キャンプ中に「今年はシュートを投げます。それでガンガン内角を厳しく攻めます。まだ、コントロールが甘いので、どこに行くか分からないけどそれでも使います」っていった。まだシュートを覚えてないときにいってたもん。それで僕の発言を意識して少しでも相手が警戒してくれればいいかなって。
三ヶ島:それもマスコミを利用した戦い方の一つですよね?
三浦:まぁ、ブラフというかね。キャンプのときってそういう話題じゃないとニュースにならなかったりするから。そういう発言もするけど、練習をちゃらんぽらんにやるわけじゃなくて、やることはちゃんとやる。それなら大丈夫だよ。かなちゃんは中畑清って人を知ってる(笑)?
三ヶ島:それはもちろん知っています!
三浦:あの人はすごかったよ。あの人が監督としてベイスターズに来て、いろいろ発言したおかげで、キャンプのファンが明らかに増えたんだから。それはもう98年に優勝したとき以来というくらいファンが集まった。見られているってことは選手も頑張れる。苦しい練習で「もうダメだ」と思っても、ファンに「がんばれよー」っていわれると、気分も乗っていってもうひと踏ん張りできるから。やっぱり注目されたほうが幸せなことだよ。
三ヶ島:見てくれるだけありがたいですよね。
三浦:ちなみに女子プロゴルフってやじはあるの?
三ヶ島:やじはないですね。SNSなどのネットでは、厳しいことを書かれたりします。
三浦:そこに目を向けてしまうと損するよ。僕も投げていて打たれたらバーッてやじられて、「みんな、そう思っているんじゃないかな」って考えた時期もあったりした。みんなが「投げんなよ」って思っているんじゃないかなって。だけど、それは絶対違う。応援してくれる人のほうが絶対に多い。ネガティブなことばかり見ていて、「みんなが」って思ってしまっていたんだ。ネットでもそうでしょ?いやなこと、ネガティブなことを書かれたら「みんながそう思っているんじゃないかな」って思ってしまうよね。でも、絶対にそんなことない。そっちに目を向けたら損する。いいたいやつはいわせとけって。何やってもいうんでしょって。でも、僕のことをわかってくれている人はたくさんいるんだから、その人たちのために頑張ろうって。苦しいときでもこれだけ応援してくれているから、勝つときは一緒に喜べるように頑張ろうって。「三浦大輔を信じて応援してよかったな」って思ってもらえるようにしようって思ったら意外と頑張れる。調子悪いときは、ネガティブなほうを向きがちだけど。いわれたり書かれたりすると余計落ち込むんだよね。
三ヶ島:精神的にくるんですよね(笑)。
三浦:メンタルにきたときは、一度見る景色を変えたほうがいい。かなちゃんの場合、お父さんは絶対応援してくれているんだからさ。「応援してくれている人のために頑張ろう」ってやらないと損だよ。その時間がもったいないもん。そう思って、今年は初優勝できるように頑張ってね!
三ヶ島:はい!三浦さんをはじめ、自主トレを一緒にしてくださっているみなさんにいいところを見せたいと思います。「一緒に頑張ろうね」って応援してくださるので、私も一緒に頑張りたいし。みなさんに「私でもできるんだぞ」ってところを見せたいです。ノックはできないけど(笑)。
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三ヶ島かな(みかしま・かな)/1996年7月13日生まれ、福岡県出身。2015年、ファイナルQTで5位に入り、単年登録者として2016年シーズンからレギュラーツアーに参戦。2017年シーズン「アース・モンダミンカップ」で2位に入るなど賞金ランキング41位に入り初シードを獲得。2018年、初優勝が期待される若手の一人