<明治安田レディス ヨコハマタイヤゴルフトーナメント 最終日◇10日◇土佐カントリークラブ(高知県)◇6273ヤード・パー72>
2位に4打差をつけて最終日を迎えた鈴木愛。一時は小祝さくらに2打差まで追い詰められる時間もあったが、終わってみれば2位に6打差をつけるトータル16アンダーの圧勝劇だった。ツアー通算19勝目を挙げ、これで今季の目標に掲げている大台20勝到達にリーチをかけた。
鈴木愛は2位に6打差の圧勝劇 今年で30歳も「若い子にはまだ負けねぇ」
鈴木愛が四国で完全優勝を達成。目標とする大台20勝にリーチをかけた。
配信日時:2024年3月10日 23時00分
<明治安田レディス ヨコハマタイヤゴルフトーナメント 最終日◇10日◇土佐カントリークラブ(高知県)◇6273ヤード・パー72>
2位に4打差をつけて最終日を迎えた鈴木愛。一時は小祝さくらに2打差まで追い詰められる時間もあったが、終わってみれば2位に6打差をつけるトータル16アンダーの圧勝劇だった。ツアー通算19勝目を挙げ、これで今季の目標に掲げている大台20勝到達にリーチをかけた。
決して楽な展開ではなかった。「4日間通してショット、パットは安定していたと思うけど、決勝ラウンドに入ってから予選ラウンドよりショットが乱れたかな」。スタート1番からバーディを先行。このまま”大逃げ”を予感させる滑り出しだったが、続く2番、3番で連続ボギーを打つ。この間に小祝さくらが3番でバーディを奪ったことで2打差まで縮まった。
「2番、3番でバタバタして、その後もなかなかショットがチャンスについても入らないとか、ピン位置もすごく難しかったのでチャンスの距離についても曲がるラインばかりだった。なかなかチャンスらしいチャンスがすごい少なかった」
さらに、9番でピンチを迎える。ティショットを左に外し、2打目はラフへ出すだけ。3打目でグリーンを捉えるも5メートル近い距離を残した。それでも集中力を切らさなかった鈴木はパーパットを沈め、大きくガッツポーズ。その瞬間ギャラリーからは大きな歓声が沸き上がった。「9番のパーパットが大きかった」と、ここをきょうのターニングポイントと振り返る。これで息を吹き返すと、後半はボギーフリー。スコアを3つ伸ばし、完全優勝を成し遂げた。
「この4日間非常に安定したプレーができたと思う。ちょっと曲がったところもありましたけど、ほぼ許容範囲の中でショットが打てた。全体的にすごく良かった4日間だったと思います」。ショットの安定感が勝利の決め手になった。さらに下半身強化に取り組んだことで、「去年のこの試合と比べて、疲れ具合が全然違う」とその効果も絶大だった。
2位に入った小祝、高橋彩華、藤田かれんに”影”を踏ませなった鈴木は、今年の5月で節目の30歳を迎える。「30代で活躍している選手も沢山いる。上田桃子さんみたいに毎年優勝できる選手もいるし、自分もそこについていきたい気持ちもある。若い選手に体力的には負けても経験は積んできている。その分、様々な状況で試合に入っても練習でも、自分の悪い傾向もわかる。自分の方が経験値はあると思うし、実力も上でいたいと思うので、そういう面では、まだ若い子にはまだ負けねぇぞという気持ちでやりたい」。2017、19年の賞金女王は、こういった自負を胸に20勝目を目指していく。まだまだ主役を若手に譲るつもりはない。(文・齊藤啓介)
この記事のタグ
記事に関連するリーダーボード
関連記事
明治安田レディス ヨコハマタイヤゴルフトーナメント
明治安田レディス ヨコハマタイヤゴルフトーナメントのニュース
- 国内女子2戦目で見つけた! 華やかな女子プロのウェアを徹底紹介【編集部ファッションチェック】
- 鈴木愛の幅広ブレード・特注センターシャフトは「ごまかしが効かない」 得意の繊細さをフルに発揮【勝者のギア】
- 大台6億突破も…小祝さくらは圧勝の鈴木愛に脱帽「崩す要素がない」
- 「パターが入れば上位に絡める」 全体パット数1位の高橋彩華が納得2位フィニッシュ
- 青木瀬令奈が人生初の“39”で今季に手応え トップ10入りで迎える次戦は「連覇したい」
JLPGAツアー 週間アクセスランキング
ツアー別に見る
全ツアーTOP | JLPGA (国内女子) |
JGTO (国内男子) | LPGA (米国女子) |
PGA (米国男子) | DP World (欧州男子) |
Asian | LIV GOLF |
ステップアップ | ネクストヒロイン |
PGAシニア | ABEMA |
アマチュア・他 | LADY GO CUP |