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プロテスト前ラストマッチ、六車日那乃が急浮上 悲願の合格へ「全部を70点にバランスよく」
最終プロテストを控える六車日那乃が驚異のジャンプアップで上位に浮上した。
配信日時:配信日時: 2024年10月5日 23時30分
<スタンレーレディスホンダ 2日目◇5日◇東名カントリークラブ(静岡県)◇6610ヤード・パー72>
最終プロテスト(10月29日~11月1日、大洗GC)まで残り3週間。六車日那乃はそこでの合格を第一に考え、いまを過ごしている。トータル6アンダー・14位タイで出る最終日も、本番に向けた“最終確認”の18ホールとなる。
初日はインからスタートすると、後半2番を終えてサスペンデッドとなった。土曜日早朝の再開後は7番でボギーを喫して「73」。だが、第2ラウンドでボギーフリーの「65」をたたき出して急浮上した。「ゾーンに入ったというか、いつも以上のゴルフができました。疲れてくると上体で打ってしまうので、足で打つことを意識しました」。長丁場とコースのアップダウンで「疲れすぎて気持ちが悪かった(笑)」というが、体力勝負のなかの好スコアは自信にもつながる。
予選会を突破して出場した先週の「日本女子オープン」を含め、今季はこれがレギュラーツアー9試合目。そしてここがプロテスト前、最後の出場となる。これまでは順位を気にしながら予選通過を目指していたが、「いまはプロテストの方が大事なので、テストのためにどういう状態に持っていくかとか、きっかけを見つけたりしています」と姿勢や考え方も変わっている。
4度目の挑戦だった昨年の最終プロテストは、2打及ばずに涙をのんだ。そこから1年間、“バランス”をテーマのひとつに挙げて取り組んできた。「ショット、アプローチ、パター、考え方とか全部を70点に。100点を目指すのではなくて、すべてがバランスよくいい状態になるように心がけて、練習配分を考えています」。
そして“自ら考える力”も身につけている。「コーチに言われたところ以外に自分で考えることが、これまで足りなかったところかなと思った。最後は自分だから、そこも大事にしています」。心技体を整え、その成果は今大会でも発揮されている。
プロテストに弾みをつけられるような18ホールにしたい。「きょうのことは忘れて。テストにつながるようにします」。最終日は今季メジャー2勝含む7勝の竹田麗央と同組。いまの状態を最終確認しながら好結果を求めることはもちろん、絶好調娘から学ぶこともたくさんあるはずだ。(文・笠井あかり)
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