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「あまり意識はしていない」 72H最小ストローク、最多バーディV… 岩井千怜にかかる“大記録”
今季2勝目に王手をかけた岩井千怜。20歳にかかる大記録をまとめた。
配信日時:配信日時: 2023年6月10日 08時16分
<宮里藍 サントリーレディス 3日目◇10日◇六甲国際ゴルフ倶楽部(兵庫県)◇6513ヤード・パー72>
海外メジャー「AIG女子オープン」(全英)の出場権切符も争う兵庫決戦で、単独首位に立つのは岩井千怜。後続と5打差という大量リードで逃げ切り態勢を整え、最終日へと向かう20歳には“大記録”達成の可能性も存在する。
現在197ストロークのトータル19アンダー。トーナメントレコードのトータル17アンダーをすでに2打上回っており、十分に更新可能だ。さらに、72ホールの最少ストローク(パー72)は16年「大王製紙エリエールレディス」にテレサ・ルー(台湾)が叩き出したトータル24アンダー(264ストローク)で、岩井は最終日を「66」以下でプレーすれば達成となる。この3日間で「63」、「67」、「67」をマークしており、ツアー記録樹立の可能性は十二分にありそうだ。
また、第3ラウンドまでに1つのイーグルと19個のバーディを奪っているが、最多バーディ記録での優勝は、00年「We Love KOBE サントリーレディス」で中野晶が奪った『27』個。岩井は現在『20』個(イーグルは1カウント)のため、8つ以上のバーディを奪って勝利となれば新記録となる。今季のバーディ数は『162個』で全体2位。持ち前の攻撃的なゴルフが機能すれば、こちらも十分射程圏内だ。
72ホールのツアー最少記録の更新については、「一打一打集中して上がった結果がレコードだったらうれしいけど、あまり意識はしていないです」と落ち着いて淡々と話した。一時は後続に7打の差をつけたが、終盤の16番、18番でボギー。「悔しい気持ちの方が大きい」と肩を落として最後の名物ホールを後にしたが、しっかり前を向き、最終日へと気持ちを切り替える。
大差がついているとはいえ、岩井を追いかけるのは“女王”山下美夢有、“元世界一”申ジエ(韓国)ら。一瞬たりとも気を抜くことはできない。伸ばしあいでのコースで最後まで逃げ切り、これらの大記録だけでなく、自身初となる“完全優勝”もつかみ切る。(文・笠井あかり)
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