<KKT杯バンテリンレディス 2日目◇15日◇熊本空港カントリークラブ(熊本県)◇6523ヤード・パー72>
2度目の挑戦となった2022年のプロテストでトップ合格。年末のQTも7位で終え今シーズンの出場権を得ている神谷そらが、6バーディを奪う攻撃的ゴルフで32位タイから7位タイへ急浮上した。
アウトから出た前半は1番でバーディを奪う幸先のいいスタートも、9番パー5で痛恨のダブルボギー。
「落ち込みはありましたが、ずっとショットが悪い中パターで耐えてきたので、休憩もあったことから気持ちを切り替えました。それに、みんなあまり伸ばしていない感じだったので、後半ゼロに戻せるようにと」。
後半も11番でバーディながら13番でボギーと波に乗れない展開が続いたが、15番から人が変わったかのようにバーディラッシュ。15番2メートル、16番2.5メートル、17番3メートル、18番1メートルの各バーディパットを次々に沈めた。終わってみればこの日3アンダー、トータルでも3アンダーとして最終日を迎えることになった。
「ショットは昨日のほうがよかったのですが、今日は微妙なパーパットやバーディパットが入ってくれました」と少し笑顔が戻ってきた。それもそのはず、開幕から悩み多き日々が続いていたためだ。
「すごく苦しいです。予選落ちが多かったので、いろいろ思うことはありました。開幕してから初じゃないですかね、自分らしいゴルフができたのは」。
アマチュアの大会では上位で活躍し、3姉妹の長女としても有名。しかも、2度目とはいえプロテストでトップ合格ともなれば、いやがうえにも周囲の期待は大きくなる。「自分自身に期待しすぎてしまっていた部分があるし、結果を残さないといけない世界の中で、結果を気にしすぎて自分らしさを見失っていました」というように、プレッシャーも大きかったのだろう。
そのため持ち味である「思いきりのいいスイングからの飛距離」も影を潜めたが、「風が強い予報なので頭を使うゴルフになると思いますが、最終日も攻めるゴルフを貫けたらいいなと思います」。4連続バーディで分かるように爆発力は十分。これまでを吹っきるきっかけとしても、最終日は重要な一日となる。