＜ダイキンオーキッドレディス　2日目◇3日◇琉球GC（沖縄県）◇6560ヤード・パー72＞

新しいコーチとともに“腰痛にやさしい”スイングに取り組み、開幕前は「正直ちょっと間に合ってない…、不安のほうが大きいです」と話していた稲見萌寧。初日は強風に翻弄されて1オーバー・31位タイで終えたが、2日目は2つのショット・イン・イーグルを奪うなど、一気にトータル5アンダーまで伸ばして、3位タイに浮上してきた。

稲見自身も記憶にないという1ラウンド中にパー4で2つのイーグル。インからスタートして、1つ目の『◎』が付いたのは17番パー4。「すごく上手く打てた」と残り82ヤードを58度で打ったスピンの利いたボールがコロンと入り、両手を上げて喜んだ。

そして、もう1つのハイライトは5番パー4。残り92ヤードを52度で打ったセカンドは狙いよりも「1ヤード左」に飛んだが、左からの傾斜で流れてカップイン。「2回目は喜ぶというより、ちょっと怖かったです。手が上がらなかったです。ちょっとヤバッて感じです」と、素直に喜ぶことができなかった。

「始まる前と今だとホッとはしていますね」とショットのくもりは晴れつつある。首位と4打差からスタートする3日目について聞かれると、「ちょっときょうの帰り道に気をつけて」と笑いを誘う。「明日もなるべくショットを上手く継続できるように、ちょっとずつでも伸ばしていけたらいいなという感じです」。日本屈指のショットメーカーが、2イーグルの勢いのまま週末に進む。（文・下村耕平）