フジテレビが27日に行った中居正広氏の女性トラブルに関する会見は、午後4時に始まり28日午前2時23分まで、実に10時間23分にも及ぶ異例の事態になった。そのなかでは繰り返し釈明が行われたが、この影響はゴルフ界にも波及しそうだ。
フジサンケイグループは、国内男子ツアー「フジサンケイクラシック」、そして女子の「フジサンケイレディス」を開催。今年も女子が4月25~27日に川奈ホテルGC 富士C(静岡県)、男子が9月4~7日に富士桜CC(山梨県)でスケジュールに組み込まれている。
現在、フジテレビについてはスポンサー企業がCMを差し止めるなどの動きがある。また会見では、東京都とフジテレビが10月に共催する東京・台場での国際芸術祭『東京お台場トリエンナーレ2025』について、フジテレビ副会長の遠藤龍之介氏が「さまざまなところでフジテレビと組むのは控えさせてほしいという動きがある。予定通り運営できるとは思えない。信頼回復を一刻も早くはかりたい」と話す場面も見られた。
そこでこの影響について日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)にも話を聞いてみると、「現在、対応を検討しているところでございます。現状はそれ以上の回答はいたしかねます」という返答だった。ひとまず静観せざるを得ない状況になっていることが予想される。
この問題については、3月末をメドに第三者委員会による報告も行われる。仮にここを起点に話を進めるとなれば、大会まで残り約1カ月とあまり猶予は残されていない。トリエンナーレの件も考慮すると、協賛など集めにくい状況になることも考えられる。
また、冠大会だけでなく、今季3戦目の「アクサレディス」(3月28~30日、宮崎県・UMK CC)の後援にフジテレビジョンが入っているように、数試合の放送に影響が及ぶ可能性も。それでも今は、協会として慎重な姿勢で動向を見守るしかない。