ゴルフを愛するみなさん、こんにちは。原田香里です。新しい年を迎えたと思ったら、あっという間に1月も終わりに近づいています。女子のゴルフツアーも、日本より一足早く今週、米国で開幕します。
最初の試合は、過去2年間のツアー優勝者だけしか出場できない「ヒルトン・グランド・バケーションズ・トーナメント・オブ・チャンピオンズ」。フロリダ州レイクノナG&CCでの開催です。
日本勢は、古江彩佳さん(アムンディ・エビアン選手権)笹生優花さん(全米女子オープン)のメジャーチャンピオン2人と、「TOTOジャパンクラシック」の優勝で今年のツアー出場権を勝ち取った竹田麗央さんが出場します。
昨年、平均ストロークNo.1のベアトロフィーを獲得した古江さんは今年も安定したプレーをしてくれるだろうな、と期待しています。キレキレの正確なショットをまた見られるのが楽しみです。
全米女子オープンで2回目の優勝を飾った笹生さんは、調子の波はあるものの、飛距離と爆発力は誰もが認めるところ。また大きなことをやってくれるのでは、とワクワクします。
日本ツアー8勝で昨年、年間女王となった竹田さんは、QTに挑む予定がTOTOジャパンの優勝でその必要がなくなり、晴れて開幕戦から参戦します。ルーキーではありますが、昨年、海外メジャー4試合に出場し、うち3試合で予選を通過。「全米女子オープン」では9位に入って実力を見せています。しっかりと腰を据え、自分のゴルフができれば、ツアーを引っ張る選手のひとりになれるでしょう。
開幕戦に出られる選手は限られますが、年間を通して過去最高の13人の日本勢が挑む今年の米ツアーからは目が離せません。
開幕戦出場の3人の他に、昨年に引き続き米ツアーに参戦する選手が6人います。ツアー6勝の実力者でありながら、2年間勝利から遠ざかっている畑岡奈紗さんは久しぶりの優勝と、メジャータイトルにターゲットを絞っていることでしょう。2019年全英女子オープン優勝の渋野日向子さんは安定した成績を目指し、昨年、新人王となった西郷真央さんはあと一歩で届かなかった初優勝に向けて邁進するはずです。西村優菜さん、勝みなみさん、そしてQTに再挑戦した吉田優利さんも、さらなるステップアップがあるのではないでしょうか。
山下美有夢さん、岩井明愛さん、千怜さんというQTからのルーキーが、のびのびとプレーする姿も見たいものです。ショットが安定している山下さんが、パワーあふれる米ツアーの選手たち相手にピンを狙っていく様子、日本では飛距離のアドバンテージを生かしてきた岩井ツインズが、米ツアーでそれをどこまで生かせるか、というのも気になるところです。
昨年、下部のエプソンツアーで経験を積んだ吉田さん、馬場咲希さんも含めて、QT組は5月に行われるリシャッフル(順位入れ替え)までに、どれだけ出場機会を生かしてポイントを稼げるか、ということになります。
13人というたくさんの日本勢がプレーする2025年の米ツアー。3人が出場する開幕戦からじっくりと見せていただきたいと思います。