<ヤマハレディースオープン葛城 最終日◇31日◇葛城ゴルフ倶楽部 山名コース(静岡県)◇6455ヤード・パー72>
最終ラウンドの11番ホールで大歓声と歓喜の叫びが響いた。鈴木愛が145ヤードのパー3で8番アイアンを振り抜き、見事にホールインワンを達成。2017年、昨年に続きツアー史上初となる同一大会3度目のエース達成に、会場は大いに沸いた。
「けっこうまぶしかったので、見えませんでした。歓声で分かりました」とピン手前に落ちてから転がり、カップに吸い込まれた瞬間は確認できず。瞬時に起きたギャラリーの大歓声を聞くと、両手を上げて喜んだ。
実は今大会前に買い物をしたことで「(お金を)かなり使ってしまった」。今回のホールインワンで特別賞の300万円(提供:三井住友海上火災保険株式会社)を獲得。「いいお小遣いになったと思って、また来週から頑張りたい」と感謝した。
今季は2戦目、3戦目で連勝を果たしながら先週は予選落ち。自身2度目の3週連続優勝はお預けとなったが、17、19年賞金女王の存在感を見せつけた。
若手台頭がめざましい女子ツアーのなかではベテランの鈴木。5月には30歳の誕生日を迎えるが、モチベーションはまだまだ高い。今季はスイング改造に着手しシーズンイン。「まだまだ日替わり」というなかでも、しっかりと結果を残している。
ホールインワンもあって5つ伸ばし、トータル4アンダー・17位タイまで巻き返した鈴木。春からアクセル全開のゴルフで、若手の壁になる。