＜日本女子オープン　初日◇28日◇芦原ゴルフクラブ 海コース（福井県）◇6528ヤード・パー72＞

今年5月の「ワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップ」を制している吉田優利が、今季メジャー2冠目へ、5アンダーの好発進を切った。ホールアウト時点でトップに立ち、優勝争いをけん引していく。

大きな見せ場は後半にやってきた。3つ伸ばして迎えた5番パー5でイーグル奪取に成功。残り207ヤードのセカンドショットを4番ユーティリティで打って、グリーン手前まで運ぶ。そして残り15ヤードのアプローチを直接決めた。「ミスもありましたけど、いいプレーでした」。チップ・イン・イーグルに加え、5つのバーディ（2ボギー）を奪った一日に納得の表情も見せる。

先週の「ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン」はショットが曲がり41位タイという結果に終わったが、その修正もうまくいった様子。終盤には突如、強い雨と風にも襲われたが、そこでも冷静だ。後半8番パー4のセカンドはプロアマで9番アイアンを握ったが、この日は3番ユーティリティを握った。そんな変化にも臨機応変に対応。9番は4メートルのパットを沈めるガッツパーで切り抜けた。

アマチュア時代の2018年には「日本女子アマ」、「日本ジュニア」の2冠を達成。それに続く日本タイトルはもちろん意識する部分だが、それ以上に「JGA（日本ゴルフ協会）さんはナショナルチームでもお世話になっているので、大会を盛り上げたい」という気持ちも強い。過去4度出場し昨年3位になっている大会で、最高の恩返しを目指していく。（文・間宮輝憲）