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KKT杯バンテリンレディス
最後は池ポチャも「攻め切った」 岩井明愛が大切にする“自分らしいプレー”
岩井明愛が6バーディ・1ボギーの「67」。“らしい”プレーで好発進を決めた。
配信日時:配信日時: 2023年4月14日 09時30分
<KKT杯バンテリンレディス 初日◇14日◇熊本空港カントリークラブ(熊本県)◇6523ヤード・パー72>
グリーン手前に池が待ち構える最終18番パー5。首位タイで迎えた岩井明愛は、残り218ヤードの2打目で迷わず5番ウッドを握った。刻むという選択肢は「ないですね」。攻めていく自分のスタイルを貫いた。
惜しくも結果は、「強いボールをイメージしていたけど、上に吹けたような感じ」と池にポチャリ。ドロップした4打目は3メートルにつけ、パーパットもラインに乗ったが「入ったと思ったら蹴られた」。最後の最後にこの日唯一のボギーを喫した。
それでも「攻め切った感じ」と表情はすがすがしい。それまでにバーディは6つも奪い、「67」の5アンダーは首位と1打差の単独2位発進。「いい位置であしたを迎えられるので、いいプレーができるように頑張りたい」と笑顔を見せる。
4月に入って持ち味のひとつでもあるドライバーショットに少し違和感を感じ、予選落ち、50位タイと不本意なプレーが続いた。だが、この日は「ドライバーが良かった」と胸を張る。「思いっきりさがなかったので振っていこう」と強振を繰り返し、フェアウェイキープ率は14ホール中9回とまずまず。この思いっきりさが、この日のチャンスメイクにもつながっている。
先週は双子の妹・千怜が最後の最後まで優勝争いを演じた。その様子を18番グリーンのそばで見守っていたが、『次は自分の番だ』と意気込みは強い。「千怜が頑張っていると、自分も頑張らないといけないという気持ちになる」と好発進の糧にもなっている。
そんななか今週のカギに挙げたのは、コース攻略でもなく、ショットやパターの精度でもなく、「周りを気にせず自分のプレーをしたい」。『自分のプレー=攻めること』を貫き、残り2日間での逆転を目指していく。
そして千怜も、この日は4バーディ・1ボギーの「69」で回り、6位タイという好スタートを切った。最終18番では明愛と同じく池ポチャボギーでフィニッシュ。「(池を)越える期待と、それが裏切られたという感じで残念」とボギーフリーラウンドとはならなかったが、気持ちは前向きだ。
かねて、ふたりが口をそろえているのが『姉妹での最終日最終組入りでの優勝争い』。2日目は明愛が最終組、千怜がその3つ前という位置からのスタートになる。それぞれがスコアを伸ばし、その目標を狙っていく。(文・笠井あかり)
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