<スタンレーレディスホンダ 最終日◇6日◇東名カントリークラブ(静岡県)◇6610ヤード・パー72>
ふたりのメジャーチャンピオンが最後まで奮闘した。7月の「アムンディ・エビアン選手権」を制した古江彩佳は「67」で回り、トータル10アンダー・7位タイで終えた。最終日については「ノーボギーであがれたので、そこはリズムよくいいラウンドができたと思う」と振り返る。
順延となった第1ラウンドで「65」をたたき出して2打差2位発進。だが、そのまま入った第2ラウンドはバーディなしの「74」で、19位に後退した。「ショットのリズムが速くなって、左に曲げることも多かった。きょうはそのミスが少なかった」。パーオン率は61%(11/18)→94%(17/18)に改善。最近のミスの傾向という「バックスイングのテンポ、上げて下ろしてくるリズム」を意識し、それを実践することができた。
2日目終了後、日没間際まで練習グリーンで調整していたパッティングについても、「ぼちぼち良かった。ロングパットも入ってくれた」と好感触。そしていよいよ来週は、所属する富士通が冠を務める「富士通レディース」が待っている。
2019年のアマチュア優勝を含め、これまで5戦3勝と好相性の大会。なにより今年はメジャータイトルを引っ提げて出場することになる。「少しはつかめたかなと思うので、このまま同じようにリズムよくできたら」と照準を定めた。
一方、6月の「全米女子オープン」で大会2勝目を飾った笹生優花は、米国女子ツアーからの連戦だった。最終日は4バーディ・1ボギー・1ダブルボギーの「71」と伸ばしきれず、トータル6アンダー・23位タイ。「ハマるときのほうが少ないし、ハマらないときでもいいスコアを出していきたい。練習や経験がまだまだ必要ですね」と評価した。
多くのファンが“凱旋試合”を心待ちにし、笹生もホステスプロとして大会を盛り上げた。「大変ななか歩いてついてくださったので、本当にありがたいですね」とまずはギャラリーに感謝。つぎの日本での試合は1カ月後、日米共催の「TOTOジャパンクラシック」になる予定だ。
来週は休養にあてる。久しぶりに家族と過ごす時間を楽しみにする。「弟からは『あっちいって』って言われるかな(笑)。いつもくだらない話をしています」。リフレッシュしながら、秋のアジアシリーズへと向かっていく。(文・笠井あかり)