<アクサレディス 2日目◇29日◇UMKカントリークラブ(宮崎県)◇6538ヤード・パー72>
ギャラリーの「入った!」の声で、快挙に気づいた。後藤未有が第2ラウンドの13番パー3で、ホールインワンを達成。これが今季の女子ツアー、そして自身にとってもツアーで初となるエースだった。
実測158ヤード。砲台グリーンにささったピンを狙うティショットは、7番アイアンを選択した。「右から横風が吹いていたので、(風と)ケンカさせるイメージでカット目に打ったら、いい感じにピン筋に飛んでいって…」。カップインの瞬間は見えず、周囲の盛り上がりも最初はピンとこなかったが、その後、ジワジワとよろこびがこみ上げてきた。
これが「人生5回目」のホールインワンだった。初めての達成は、「中学2、3年」の頃だという。過去4回を振り返った時には、初ホールインワンの1週間後に達成した2度目はすんなり出てきたが、その後は「3回目はどこだったかな…思い出せない。あれ、もしかしたら(今回が)4回目なのかな?」と言って、報道陣の笑いを誘う。やはりプロにとっても、それくらいレアなできごとというわけだ。
開幕戦の「ダイキンオーキッドレディス」では、今季ツアー第1号となるイーグルも達成。これも快挙といえる。「イーグルも、ホールインワンも第1号。“1”という数字に縁があるのかなと思うので、今度は順位で1番になれるよう頑張りたいです」。後藤には、大会から賞金30万円と、宮崎牛のシャトーブリアン5万円分が贈られる。今回はトータル2オーバー・58位タイで予選落ちしてしまったが、“臨時収入”で力をつけ、この吉兆を初優勝に結び付けたい。