＜楽天スーパーレディース　事前情報◇26日◇東急グランドオークゴルフクラブ（兵庫県）◇6636ヤード・パー72＞

国内女子ツアー第21戦「楽天スーパーレディース」が兵庫県で開催される。開幕に先立ち、26日、プロアマに出場した楽天所属のホステスプロ・稲見萌寧に大会への意気込みを聞いた。

2020-21年シーズンの賞金女王がここにきて、ようやく復調の兆しを見せつつある。春先の試合でこそトップ5以内が2試合あったものの、その後は不調に見舞われ結果の出ない日々が続いていたが、6月の「アース・モンダミンカップ」を10位でフィニッシュすると、その後も16位、27位とゆっくりではあるが着実に調子は上向いている。

今季初優勝へ向けて調整に余念がない稲見だが、ゴルフの調子を問われると、「ちょっと今週はあまり良くないです。今日からコーチが来てくれたので、このあと練習して」と、本人の中ではまだまだという状態のようだ。

さらに、今週はホステス大会であり、自身のバースデーウイーク（29日土曜日に24歳の誕生日を迎える）となるだけに、俄然注目の集まるところだが、本人はいたって冷静。ホステスとしてのプレッシャーも「ないです、プレッシャーとか。なるべく上位で争いたいなとは思いますけど」と、並の選手なら重圧に押しつぶされそうになるところだが、あくまでも平常心で臨む。さらに誕生日を迎えることへの思いについても「全然ないです（笑）」とまったく意に介す様子はない。

ここで注目される記録がある。史上最年少での生涯獲得賞金5億円の達成だ。現在まで稲見が積み上げた金額は出場130試合で4億9000万円強。残り800万円ちょっとで快挙達成が実現する。優勝すればもちろんだが、単独2位以上で到達となる。

今週は暑さ対策として、体力の温存も考慮し、あえて練習ラウンドをしなかったという選択をした稲見だが、理由はそれだけではない。「ちょっと違うアプローチの練習をする時間を増やしかったので」と、スコアを作る上で重要となるショートゲームの調整に時間を割いたことを明かした。これも試合でベストパフォーマンスを出すための彼女なりの回答だ。

前述のように今週も猛暑が予想されるが、「傘さして、水分摂って、塩分摂って、食べて、しかない」と、やるべきことをきっぱりと言い切った稲見。明日からの試合、ホステスプロとして気合十分で臨む。