<ミネベアミツミレディス 北海道新聞カップ 最終日◇7日◇真駒内カントリークラブ 空沼コース(北海道)◇6667ヤード・パー72>
会心のスタートは切った。1番パー4。残り140ヤードの2打目を8番アイアンのコントロールショットで、ピン右70センチにつける完璧なショットだった。前日の第3ラウンドに「67」をマークし、師匠の尾崎将司に出されている「2日連続で『67』以上」の指令に挑戦した最終日は楽々のバーディ発進。勢いよく飛び出した原英莉花だったが、あとが続かなかった。
7番パー4でボギーをたたき、10番パー4でようやく2つ目のバーディが来た。結局3バーディ・1ボギーの「70」。トータル10アンダーと今季16試合目で初の2桁アンダーに乗せたが、25度目のトライも宿題はまたクリアできなかった。
「いい感覚はあるけど、スコアになかなか結びつかない。もう少しアライメントとかを見直さないといけないですね」。それでも前週3位だった「資生堂レディスオープン」に続いて、今季3度目のトップ10入りとなる6位フィニッシュ。確実に状態が上向いている手ごたえは感じ取っている。
年間スケジュールにも変更はない。昨年も挑戦した翌年の米ツアー出場権をかけた予選会について尋ねると、「はい、出ます」と即答した。昨年は2次予選会(Qスクール・ステージ2)で過少申告による失格という悪夢を味わった。
米ツアーは長年の夢。現在100位の世界ランキングを最終予選会(Qシリーズ)から出場できる75位以内に上げることが当面の目標だが、エントリーの締め切りは10月8日(米国東部時間)。それまでに世界ランキングを上げられないときは、予選会(昨年までの2次予選会)からの挑戦となる。
「予選会にもエントリーはしますが、しっかり世界ランキングを上げていきたい。そのためにも優勝争いをして、ポイントを稼がないといけないですね。気合を入れて、頑張ります」
今週は試合のないオープンウィーク。猛暑の関東に戻るより、涼しい北海道に残ることを選択した。「しっかり練習してきます」。目指すものは明確。居残り練習で「大東建託・いい部屋ネットレディス」(18日開幕・福岡)から始まる後半戦に備える。(文・臼杵孝志)