<富士フイルム・スタジオアリス女子オープン 最終日◇9日◇花屋敷ゴルフ倶楽部 よかわコース(兵庫県)◇6435ヤード・パー72>
これが昨年5勝を挙げた女王の強さか。
「接戦の優勝はいい経験」さらにパワーアップした山下美夢有の通算7勝目
女王・山下美夢有が今季初優勝。息詰まる接戦を制して、価値ある勝利をつかんだ。
配信日時:2023年4月9日 09時17分
<富士フイルム・スタジオアリス女子オープン 最終日◇9日◇花屋敷ゴルフ倶楽部 よかわコース(兵庫県)◇6435ヤード・パー72>
これが昨年5勝を挙げた女王の強さか。
「毎試合優勝を心掛けていますが、チャンスがくれば流れでいけると思います。なので女王になったからといって、早く勝たなければという感じではなかったです」
今シーズン6戦目での初優勝に「遅いかどうか」という質問を受けた山下は、女王の肩書きにしばられた「よそいきのゴルフではない」とキッパリ言い切った。
岩井千怜とのデッドヒートが続いた。前半で2打リードされたものの、「追いかける立場になったので、そのためにはどうしないといけないかを考えていました」と、慌てずノーボギーのプレー。10番、13番、16番のバーディで岩井と並走し、トータル9アンダーで最終18番を迎えた。
そのセカンドショットを「会心の一打」で約1.5メートルにピタリ。バンカーに入れた岩井にプレッシャーをかけ、バーディパットは外したものの相手のボギーで通算7勝目を手に入れた。
地元・関西でのV、多くのジュニアの前での優勝と二重、三重の喜びに包まれたが、山下自身にとってさらに大きかったのは、手に汗握る展開を制したことだった。
「接戦の戦いはいい経験にもなります。こういう優勝争い、こういう戦いができたのは本当にうれしい」
山下の過去の優勝をひもとくと、「1勝目:2打差から逆転」「2勝目:6打差から逃げきり」「3勝目:4打差から逆転」「4勝目:8打差から逃げきり」「5勝目:2打差から逆転」「6勝目:プレーオフ」。6勝目を挙げたプレーオフは、3組先をいく勝みなみと並んでつかんだものだった。確かに大差から逃げきるか、勢いよく逆転するかのケースが多く、今回のように相手と直接駆け引きする経験を積んだのは大きな財産だろう。
「最後のパットは決めたかったですね。そんなに距離もなかったし、バーディを獲ったところより全然簡単なラインだったので。外したときは、初優勝した(2021年の)KKT杯バンテリンレディスを思い出しちゃいました。優勝は決まっていたんですが、最後に1メートルくらいのバーディパットを外してしまって(笑)」
と思わぬオチもあったが、今大会で昨年の女王が一回り大きくなるのは間違いない。
この記事のタグ
記事に関連するリーダーボード
関連記事
富士フイルム・スタジオアリス女子オープン
富士フイルム・スタジオアリス女子オープンのニュース
- 富士フイルム・スタジオアリス女子オープンがチャリティ収益金額を発表 オークションなどで242万2931円
- 山下美夢有はアイアンを新モデルに変更 シャフトのスペックダウンも検討していた?【勝者のギア】
- ディフェンディングチャンピオン上田桃子は最多バーディ賞も「負けた悔しさのほうが…」
- 岩井千怜は一つ先輩・山下美夢有の強さに脱帽「スキがない」
- 追い上げ届かず2位 阿部未悠が味わった勝負どころの突破力
JLPGAツアー 週間アクセスランキング
ツアー別に見る
全ツアーTOP | JLPGA (国内女子) |
JGTO (国内男子) | LPGA (米国女子) |
PGA (米国男子) | DP World (欧州男子) |
Asian | LIV GOLF |
ステップアップ | ネクストヒロイン |
PGAシニア | ABEMA |
アマチュア・他 | LADY GO CUP |