＜ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン　2日目◇23日◇利府ゴルフ倶楽部（宮城県）◇6569ヤード・パー72＞
 
これまで何度も優勝争いをしながら涙をのんできた安田祐香に、初優勝のチャンスが再び巡ってきた。この日はボギーが先行する苦しい展開から4バーディを獲り返し、トータル8アンダー。トップの岩井明愛とは2打差の2位で最終日に進む。

「前半はボギーから始まってしまって。でも8番ホールでロングパットを決めて折り返せたのはすごく良かったと思います」。6番では3パットでボギーが先に来た。しかし、8番パー5ではそれを晴らすかのように10メートル弱の長いパットをジャストタッチで沈めて、スコアを戻した。
 
「後半は昨日も伸ばせていたので、いい流れで迎えられた」と、後半に入って12番で1つ伸ばすと、17番では残り124ヤードから9番アイアンで1メートル、18番では残り102ヤードを48度のウェッジで5メートルにつけて連続バーディ締め。優勝戦線に浮上してきた。
 
4月の「フジサンケイレディス」最終日には一時単独首位に立ったが、17番、18番を連続ボギーとして1打差の2位に終わっている。最終日に気をつけたいことを聞かれると、「やっぱり今週はラフが長いので、しっかりフェアウェイに置きたい」とフェアウェイキープをポイントに挙げた。ちなみに、この2日目のフェアウェイキープはパー3を除く14ホール中13回と、ティショットは安定している。
 
昨晩は日本で行われている「ワールドカップバレー女子大会」をテレビ観戦。日本はここまで負けなしの5連勝と快進撃を続けている。「日本は強いですね。この1、2週間はテレビをつけたら見入っちゃいますね」と、バレーボールを観るのが安田の日課になりつつある。推しの選手は「石川（真佑）さん」で、理由は「笑顔がすてき」だから。そして、「感動しますし、刺激も受けています」と話す。
 
バレーボール女子日本代表は今夜、パリ五輪出場をかけて世界ランキング1位のトルコに挑む。そして安田は明日の最終日、2週連続完全Vがかかる好調の岩井明愛を相手に、悲願の初優勝をつかみにいく。「チャンスなのでしっかりものにできるように、いいプレーをしたいと思います」と静かに意気込んだ。