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日本人初&前人未到への挑戦 山下美夢有が最終戦で目指す2つの“大記録”

山下美夢有が完全優勝。今季2勝目、ツアー通算13勝目を果たした。

所属 ライター
臼杵孝志 / Takashi Usuki

配信日時:2024年11月18日 07時00分

<大王製紙エリエールレディス 最終日◇17日◇エリエールゴルフクラブ松山(愛媛県)◇6575ヤード・パー71>

山下美夢有が別格の強さで初日からの首位を守る完全Vを達成した。5バーディ・2ボギーの「68」で回り、トータル22アンダーは、2020年にパー72からパー71となって以降のトーナメントレコード、そしてパー71でのツアーレコード。年間女王の座は2学年下の竹田麗央に譲った今シーズンだが、「いい刺激をもらっていた」の言葉にはツアーを支える第一人者の自信と自負にあふれていた。

山下美夢有が今週ゲットした車は?【写真】

2年連続年間女王で迎えたプロ5年目のシーズンは、終盤まで勝ち運に見放された。10月の「富士通レディース」でようやく今季初Vを果たすまで、7度の2位とV逸の連続。首位で最終日を出た試合は昨季までは12戦中8勝を誇っていたが、今季は3戦すべてで逃げ切りに失敗していた。「今年は最終日になかなかスコアを伸ばせず、悔しい思いをした。きょうは勝ててよかった」。完全Vは昨年の「ニチレイレディス」以来、自身4度目。得意の先行逃げ切りで挙げたツアー通算13勝目に表情も自然と緩む。

前週の「伊藤園レディス」で4位に入り、史上最年少&史上最速の23歳100日、137試合目で生涯獲得賞金は7億円を突破した。竹田の年間女王はその試合で決まったが、女王争いのプレッシャーから解き放たれたように、今週は大会が始まる前から笑顔が絶えないリラックスムードが印象的だった。

「そう見えました? 特に吹っ切れたというわけでもないし、いつもの感じでした。試合が始まったら集中していたから、そう見えたのかも。でも、いつも通りに緊張して一打一打、どう攻めていくかを考えながらプレーしていました」。前週まで山下の1勝に対し、竹田は8勝。優勝回数では大差をつけられたが、女王決定は終盤まで持ち越した。「麗央ちゃんの8勝は本当にすごいと思う。私もいいプレーはしていると思うけど、さらにいいプレーをしているからしょうがないかな」。

視点を変えれば、山下の底力を見せつけた一年。そのシーズンを締めくくる最終戦「JLPGAツアー選手権リコーカップ」は21日に開幕する。2週連続Vで有終の美を飾れば、ツアー史上3人目の同一大会3年連続優勝。1994年から「伊藤園レディス」を3連覇したローラ・デービース(英国)、2001-05年「ミズノクラシック」を5連覇したアニカ・ソレンスタム(スウェーデン)以来、日本選手では初となる快挙に挑戦する。

さらに今回のバーディ量産の優勝で今季平均ストロークを『69.0789』として、3年連続の「70」切りを事実上確定させた。リコーカップの4日間をトータル19アンダーで回れば、ツアー史上初の「69」切りを達成する。「3連覇は頑張った結果、そうなればうれしい。69を切れたらすごいけど、そこまでは考えていません」。リコーカップ後には来季の米ツアー参戦を目指し、最終予選会(Qシリーズ)に出場する。渡米前の大仕事は2つ。心置きなくステップアップするためにも、やれることは全部やって、来年からは戦いの場を米国に移したい。(文・臼杵孝志)

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