白熱のシーズンが終わった国内女子ツアー。その今季全37試合を振り返り、大会ごとに印象に残った“1シーン”を紹介する。
■NOBUTA GROUP マスターズGC レディース(10月17~20日、兵庫・マスターズゴルフ倶楽部、優勝:イ・ミニョン)
2015、16年の賞金女王で、昨年この大会を最後に日本ツアーを引退したイ・ボミ(韓国)が、大会アンバサダーとして再び日本のゴルフファンの前に登場。チャリティイベントやスタートコールで笑顔を振りまき、大会を盛り上げた。
大会中、イ・ボミは撮影会やサイン会などのチャリティイベントでファンと交流。1番ホールや10番ホールで選手を見送り、最終日にはスタートコールにも挑戦した。上田桃子を「よく怒っているのは、それだけゴルフに真剣だからです。普段はとってもかわいいです」と冗談交じりに紹介し、これには2歳年上の先輩も苦笑い。ギャラリーも爆笑で会場が一気に和やかな雰囲気に包まれた。
同じ韓国のイ・ミニョンが優勝を飾り、表彰式ではチャンピオンブレザーを手渡して祝福。「16番の劇的なパーセーブはすごかった。自信を持って打ったショットだったと思う」と賛辞を贈った。また、「普段あまり笑わないミニョンちゃんが笑顔を見せてくれてよかった」と、心温まるコメントも残した。
日本ツアーを離れて1年。選手たちのプレーを見守ったイ・ボミは、「若い選手たちのスイングがきれいで、見ていて自分も打ちたくなった。でも、寒さや雨を思うと、やめてよかったかな(笑)」とおどけながら語った。
多くのファンを魅了する“ボミちゃんスマイル”は引退後も健在。「来年もよろしくお願いします」と最後まで輝く笑顔で会場を後にした。