日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)は都内で、主に2023年度と24年度のプロテスト合格者を対象にした新人セミナーを開始した。13日までの3日間、マナー講習やSNS対策講座などを通じ、プロゴルファーとしての心得を学ぶ。初日となった10日には、その一部がメディアに公開された。
このセミナーは2年間の受講が義務化されている、ルーキーたちにとって大事なイベント。今年は清本美波、政田夢乃ら昨年合格の96期生20人と、吉田鈴、六車日那乃ら今年新たに入会した97期生25人がメインで参加した。ここに金田久美子を加えた46人が、普段見せるウェア姿ではなくスーツ姿で講習に耳を傾けた。
この日公開されたのは『魅力的なプロゴルファーになるための演出術』の一部。プロアマの後のアマチュアゲストへの挨拶や、言葉のかけ方などが講師から伝えられた。慣れない言葉づかいとあって、不安そうにたどたどしいやり取りになる参加者たち。その都度、講師から的確なアドバイスが飛び、それを実践する形で進められていた。
今回が初参加となった吉田は、新たな知識をたくさん吸収し「疲れました」と一言。それでも「名刺の渡し方、はがきの書き方など失礼がないようにするため勉強になりました」と実りある時間になったようだ。残り2日間のカリキュラムで気になっているのは、「税金」や「ルール」といったところ。ここでたくさんのことを学び、プロ1年目から生かしていく。
六車も「社会のマナーは、これまで勉強できなかったこと」と気持ちが引き締まった一日に。普段はほんわかムードだが、今回の実践練習では“きちっと”するやり取りも求められた。「正しい言葉づかいって何だろう…ってなりました。ゴルフも難しいですけど、ゴルフより難しいかも」。ここからは“現場”で、しっかりと今回の経験を体に染み込ませることになりそうだ。