<アクサレディス 事前情報◇26日◇UMKカントリークラブ(宮崎県)◇6538ヤード・パー72>
大器がついに初陣を迎える。昨年のプロテストでトップ合格を果たした22歳の寺岡沙弥香が、待望のデビュー戦を前に率直な心境を語った。
“プロ初優勝”は今年2月、ツアー外競技「INTLOOPグループ レディースカップ」でのこと。最終日に「66」をマークし、逆転で栄冠を手にした。
絶好調に見えるが、本人は意外にも手応えを感じていないという。「(昨年の)8月末ぐらいから下降気味で。プロテストの週だけ、たまたまアイアンの調子が良くなって通れた。(2月の優勝も)ダマし、ダマしでやっちゃった」と苦笑い。それでも、“ダマし、ダマし”での勝利は、地力の高さを物語っている。
オフシーズンは「昨年は調子が悪いまま終わっちゃったので、それを戻すように頑張った」というが、「(調子は)上がらなかったですね」と本音も漏れる。それでも今週は「できることと、できないことを見極めて」結果を追い求める。
QTランク54位のため、開幕から2戦は出場機会がなかった。同期たちが続々とデビューする中、「上位争いに(必ず同期の)誰かがいたので、すごいなって。早く自分も試合に出たいなって、ずっと思っていました」と出番を待ちわびていた。
「3位以内に入ったら、次週の試合に出られる。それは最終的な目標。まずは予選を通って、日曜日も楽しく回りたいなと思います」と笑顔を見せる。
これまで、アマチュアとしてレギュラーツアー11試合に出場。ジュニア時代から実績を重ね、場数は踏んでいる。「プレッシャーはないし、本当に楽しみでしかない」。そう語る大型ルーキーが、いよいよツアーの舞台に殴り込みをかける。