プロ5年目の昨年9月に「ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン」で悲願のツアー初優勝をつかんだ安田祐香。兵庫・滝川第二高時代から大きな期待を浴び続けた24歳が、ようやく大輪の花を咲かせた。
そして今オフは、さらなる進化を求め「はじめて」という海外合宿に臨んだ。デジタルマーケティング事業などを手がけるスポンサー企業の『トランスコスモス』によるサポート受け、タイで合宿。次なる目標達成へとつなげる充実の10日間の様子を聞いた。現地でのオフショットも含め、3回に渡りお伝えする。今回はタイでのプライベートタイムについて。
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1月26日から2月4日の深夜便で日本に戻るまでの10日間、ラウンドを中心にタイでの合宿生活を過ごした安田。アマチュア時代の試合などを含め、今回が「4回目」という国では、しっかりとプライベートの時間も楽しんだようだ。
「景色がキレイで、日本では経験できないこともたくさんありました」。パタヤ、バンコクで過ごした期間は、目にするのは新鮮なものばかり。「バイクのタクシーがあったり、乗り合いタクシー(トゥクトゥク)でホテルまで帰ったり。日本ではそういうものはないので」。異国の文化に触れるいい時間でもあったようだ。
これまではタイに来ても、試合がメーンで、息抜きを楽しむ時間は少なかった。そのなかで、特に印象に残ったできごとを聞くと、「あっ、ワニを食べました」という思わぬ答えも。
「屋台で焼いていて、美味しかったです。(食感は)鶏肉に似てますね。味付けも照り焼きみたいな感じ。(同行した坂田雅樹)コーチが買っていたので、私も食べてみました」。そう話すと、ニッコリ笑う。
パタヤでは一緒にタイへ行った、キャディも務める姉の美祐さんや、トレーナーの真栄城輝也氏らとともに、ゴーカートなどレクリエーションも楽しんだ。「毎日、充実しています」。コース内外で、いい時間を過ごし、技術面の見直しに加え、しっかりと英気も養い3月6日に沖縄で始まる開幕戦「ダイキンオーキッドレディス」へと向かっていく。
ちなみに「タイのご飯は…あまり食べてないんです(笑)」なんだとか。その理由は「辛いのが苦手なので」。メンタル面、技術面に加え、胃腸面も整った状態で、残りのオフも過ごせそうだ。(文・間宮輝憲)