<大王製紙エリエールレディス 最終日◇19日◇エリエールゴルフクラブ松山(愛媛県)◇6575ヤード・パー71>
「私の人生みたいです(笑)。ジェットコースターのようでした」。最終日に1イーグル・3バーディ・1ボギーの「67」をマークした原英莉花。17番で会心のイーグルを奪取し、一時は首位に並んだが、18番で痛恨のボギーを喫して優勝争いから脱落した。
まずは17番パー5。残り175ヤードを残した2打目を5番アイアンで振り抜くと、これがピン奥3メートルにつけるナイスショットとなった。その後のイーグルパットも冷静に決め、思わずガッツポーズ。リーダーボードのトップに並んだ。
しかし、迎えた最終18番パー4。「絶対ショートだけはしたくないと思ったら、強く入っちゃいました…」と16メートル残った3打目のファーストパットを3.5メートルもオーバー。返しのパーパットを入れることができず、クラブハウスリーダーになることができなかった。「耐えて、耐えて、17番でしっかりイーグルを獲って、ラストホールという感じだったのですが…」と悔いが残る終わり方となった。
今大会の原は、ティショット、パッティングともに「感覚が悪い」と不満を口にしていた。「試合が続いていて、球にコンタクトする、コントロールするっていう意識が強くなってしまっている。自分の体と振り感というか、ボールがなくてもスイングができるような素振りだったり、根本に戻って調整したいなと思います」とスイングの修正を図る。
今週はシーズン最終戦のメジャー「JLPGAツアー選手権リコーカップ」が控えている。「(開催コースの)宮崎カントリークラブは特にショットが大事になってくると思いますし、自信をもってプレーできるように調整したいなと思います」。今年は「日本女子オープン」を制するなど、大一番に強い原がシーズン最終戦を盛り上げる。(文・神吉孝昌)