<Vポイント×SMBCレディス 事前情報◇18日◇紫カントリークラブ すみれコース(千葉県)◇6668ヤード・パー72>
2023年から米国女子ツアーを主戦場に戦う西村優菜が、前戦の米国女子ツアー「ブルーベイLPGA」を終えて一時帰国。1週間のオフを挟み、21日(金)から行われる「Vポイント×SMBCレディス」に出場する。
今シーズン、日本の舞台に立つのはこれが初めて。母国のファンの前でプレーすることに「楽しみです!」と笑みを浮かべる。しかし、米ツアーでは4試合で2度の予選落ちを喫し、最上位は50位と苦しい戦いが続いている。「調子があまり良くないので不安もあるけど、とにかく今週は楽しみたい」と率直な心境を語った。
帰国後はジュニア時代から指導を受ける中島敏雅コーチのもとへ行き、「いままでやってきたところを探りながら練習しました」と基礎を見直した。今週は中島コーチが帯同し、この日も朝から入念に調整。アウトコース9ホールを回り、「きょうの感じはすごく良かった。試合で変な球を打たないようにするのが課題ですが、感覚は良かったと思います」と手応えを口にした。
また、日本ツアーならではの環境にも喜びを感じている。米ツアーでは契約するキャロウェイのレップがいても、「ヘッドやシャフトがないこともあって」満足なクラブ調整ができていなかった。しかし、今週は「たくさんやっていただいている」と万全の状態で試合に臨めそうだ。
キャロウェイ『ELYTE』シリーズのウッド3本(3、5、9番)もテストし、「すごくいい感じです」と好感触を得ている。「あと2日間、様子を見て」試合投入も前向きに検討。金曜日は西村の操るクラブにも注目だ。
さらに、16日には東京ドームで行われた阪神タイガースと、大谷翔平らが所属するロサンゼルス・ドジャースのプレシーズンゲームを観戦。「ドジャースも日本人選手がたくさんいるので、見てみたいなと思っていましたが…私は阪神応援です(笑)。すごく面白かったし、勝ちましたし!」と満面の笑み。試合は阪神が3対0で完封勝利し、大の虎党である西村にとって最高のリフレッシュになった。
日本ツアー出場は「住友生命Vitalityレディス 東海クラシック」以来、約半年ぶり(日米共催大会を除く)。「とにかく今週は楽しみたい」と笑顔で意気込んだ。不安を抱えながらのプレーが続いているが、ここで自信を取り戻し、アメリカの舞台に戻りたい。(文・高木彩音)