<Vポイント×SMBCレディス 事前情報◇18日◇紫カントリークラブ すみれコース(千葉県)◇6668ヤード・パー72>
今季の開幕戦だった2週前の「ダイキンオーキッドレディス」。プロ2年目の菅楓華は、初日から3日目まで首位を守りながら、最後は岩井千怜に逆転を許し、初優勝には手が届かなかった。
だが、1週間の休みを挟み、その表情はにこやか。もちろん「優勝が狙える位置だったので、悔しいが一番」という思いは残るが、「17番くらいでは、2位を狙っていた。最後のバーディパットが入ってなければ2位にもなれなかったし、状況を把握したうえで最後はいいパットでした」と、最低限の仕事を果たせたことには納得している。「自分の成長を見られたのは良かった」。初シード、そして初優勝へ向け、順調なシーズンインだ。
ルーキーイヤーはメルセデス・ランキング63位に終わり、意識していたシード入りを逃した。その反省を生かし、オフはトレーニングに加え、体重増加を目指した“食トレ”にも精を出した。たくましさが増した一方で、目標を超える5キロ増により「顔もまるまるしちゃって」という状態に。開幕前に体のキレが失われていることも実感したため、急ピッチでしぼり込んで臨んだ試合で優勝争いに食い込んだ。
そして、今週も“成長を見る”のにピッタリな試合といえる。まだ日章学園高(宮崎)2年生だった2022年、同じ紫CC すみれCで行われた「日本女子オープン」に出場。これが初のレギュラーツアーだったが、この時は「77」「78」のトータル11オーバーで予選落ちした。
そのため「難しい印象しかない。ラフが長くてドライバーが気持ちよく振れなかった」という苦いイメージばかりが、頭に浮かぶ。ただ、今回はさすがにメジャー仕様ということはなく、ラフも当時に比べるとかなり短めに設定されている。「練習ラウンドで、すごく気持ち良く(ドライバーが)振れました。あの時は予選通過できなかったので、通過したいですね」とリベンジに燃える。
先週は地元の宮崎県には帰らず、調整やイベント出演、政田夢乃とのプライベートラウンドなど充実したオープンウィークを過ごした。かつて苦い経験を味わったコースを、最高の思い出が残る場所に変えたい。